第9話-3
「さ、早貴?!おいちょっと、やめろ。やめろって」
「おとぉさぁん・・・わたし、ずっと学校でがまんしてたんだよ、もう、だめなのぉ」
助けて、おかしくなっちゃう。
お父さんしか私を助けられない、そう伝えたいのに。
お父さん・・・おとぉさぁあん
「してぇ・・・わたしと、してよぉ」
助けて。私を、沸き上がる欲望から解放して。お願い。
どうしてこんなにお父さんを求めるのか分からない。もっと普通に、一緒に居たいのに。
この前まではそんなふうには思わなかった、はず。今は、自分を抑えられないのが苦しい。
お父さん・・・おとぉさぁん、あ・・・ああ・・・!
「おい早貴、んはぁ。な、何を、あっあぁ、んぁああ!」
お父さんのチャックを下ろし、中から飛び出してくる別の生き物の様なそれをくわえ、
食べ物を味わう様に舐め、手でそれをしごいていく。
火傷しそうな熱さが、くわえる度に舌に張りつき、滲み出る液体と一緒に染み込んで・・・
(お父さんとひとつになってるんだ・・・)
私の口で燃えている火は、いったいどっちのものなのか。
私のものか、お父さんの体温なのか、溶けてどろどろに混ざり合って分からない。
「お前、そんなこと・・・あ、ああっ、はぁ」
ついさっき私を叱った口からやけに高い声が零れている。
鍵をかけないよりこっちの方が余程間違ってるのに、どうして叱らないの。
止めてお父さん。私を止めて、お願い。
このままじゃ私、本当に自分をコントロールできなくなっちゃう。
「駄目だ!!」
お父さんが私の顔を掴んで、口からそれを抜いてしまった。
・・・お願い
・・・止め、ないで
「うっ?!なっ何をしてるんだ、早貴ぃい!」
どうして?まだ出してないでしょう。
出してぇ、熱い¨おしっこ¨を私にかけて、お父さん。
唾液まみれのお父さんのそれをしごき上げて射精するのを促す。
一体何を考えているのか自分でも分からなかった。ただ、見たかっただけ。
ただ、感じたかっただけ。お父さんの¨熱¨を
「んぅぅぅぅ・・・!!」
びゅくん、とお父さんのそれが一瞬縮んで、勢いよく跳ねた。
跳ねるのとほぼ同時に白い液体が水鉄砲みたいに発射されて、私の顔に縦の直線を描いていく。
「止まらない、はぁあああ・・・あ、あぁああ、あっ」
腰を痙攣させて私の顔面に白い欲望の雨を降らせるお父さん。
これ、そう、これが欲しかった。熱い、お父さんの体温。これさえあれば、他は・・・要らない。
「大丈夫か?!すぐ綺麗にしてやるからな」
早口でポケットを探るお父さんに微笑みかけて、白いものが垂れ流しになっているそれに唇で触れた。
まだ出したばかりで敏感なのか、触れただけなのに少し大きめに跳ねた。