301号室-5
[ 私たちもう終わりかも知れない… ]
[ あのお爺さんかい? ]
[ 本当は私たちの事が会社の耳に入って…
あの人が送られてきたんじゃないかしら。 ]
[ …そんな事までするかなぁ。 ]
[ ねぇ…抱いて…
こんなおばさんだけど愛してるのよ。 ]
ほどなくして、私はこの仕事を辞退してしまいました。
彼は別れた奥さんと一緒にこの部屋に住むつもりだったというような事をさりげなく話してくれました。
そして、何だかよくわからない顛末で私自身もちょっと戸惑いながらですが…
私は今、彼とこの部屋に住んでいるのです。