第4話-1
「んっ、んっんっ、ん、んるるる、んっ」
布団に仰向けになり、娘の執拗な責めで動けない俺。
早貴はみっともない父親に跨り、嬉しそうにグロテスクな性器をしゃぶり続けている。
「はぁ!あっ、あう!駄目だ早貴、そんなに、もごもごしちゃあ・・・!」
「したらどうなっちゃうの?ねえねえ、お父さん」
しゃぶっていた唇を離し、鈴口を舌先でれろれろ転がしながら俺の反応を見ている。
どうなるのか、なんて言えるはずがない。でもきっと早貴は言わせたいんだな。
それなりの大きさのくせして、小さな舌で簡単に揺らされる自分自身の姿が情けなかった。
「答えてよぉ、お父さん。私がしゃぶり続けたら、おちんちんがどうなっちゃうの?」
「やめろぉ・・・早貴ぃい。俺はお前をそんなやらしい娘に育てた覚えは・・・」
「そうだよ、お父さんは真面目で優しかったの。私、ホントは不真面目でエッチな娘だったんだよ・・・」
見上げる早貴の口元が厭らしく歪んでいる。
何も身につけていない乳房は、まるで引っ張られているみたいに乳首がつんと張り詰めていた。
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「お父さん、起きて。早くしないと遅刻だよ!」
「なんだよいきなり。大体、寝かせたのはお前だろ。それを勝手に起きろなんて」
「まだ寝呆けてるの?本当に遅刻しちゃうよ!」
行為の最中突然毎朝言ってる言葉を口にしてきた。
よく見ると、いつ着たのか早貴は制服姿だった。布団の上から俺に跨っている。
「あ・・・?」
「やっと起きたね、じゃあもう行くから!」
目の前の光景はさっきまでとほぼ変わりなく見える。
・・・今のは夢だったのか?いつ現実と切り替わったんだ?
いかんな、疲れている。切り替わりのタイミングが分からないなんて。
早貴は俺から下りてカバンを持ち、いつもの笑顔を見せて我が家を飛び出した。
跨って起こすなんて小学生と変わらないな、
などとすっきりしない頭で思いながら、時計を覗いてようやく現実に引き戻された。
今はあんないやらしい夢で困るよりも、時間に追われて困る方が嫌だな。
すし詰めのバスで肉の壁に包まれ、汗ばむ密室の中を何とか耐える。
さっきの夢は妙に生々しかった気がする。
娘の肌触り、俺自身を舐めてくわえこむ口の中の感触・・・
もしかしたら、あれは本当は夢じゃなかった、のかもしれない。
もしかしたら、本当に早貴が俺を求めてきたのかもしれない。
そう考えたがすぐに自ら否定した。そんなはずはない・・・と。
自分から求めてくる活発な娘ではあったが、今は多少大人しくなったんだ。
娘と体を重ねた日の翌日。
休みの日なのに間違えて、父娘揃って平日通りに行動してしまったあの日。
昨日の続きをしようかと誘ってみたものの、即座に断られてしまった。
いつもなら俺と一緒に居たがるのに、その日は後から友達と遊ぶ約束をしていた。
あれから二週間程過ぎようとしているが、早貴は前より俺にくっつかなくなった。
あまり体に触らなくなってしまったので、父親としては寂しい限りだ。