第4話-3
「だから・・・また、しよ。お父、さん・・・」
その場に膝をついて腰を低くし、俺のファスナーをゆっくり下ろしていく。
まだ準備も何も出来ていない俺を見上げ、にっこり笑う。
俺はまだ完全に罪悪感が無くなってしまったわけじゃあない。
一時は無くなっても構わないとすら思ったけれど、それが正しいとは思えなかった。
「でも、ごめん。今日はまだちょっと恥ずかしいから、これだけでもいい?」
細く心許ない指が、力強くまだ通常の状態の俺自身をチャックから取り出す。
そして、ふにふにと握るのを繰り返して刺激を与えてきた。
「や、めろ、早貴!俺はやるなんて言ってないぞ」
「お父さん素直じゃないから。嫌がらないって事は、したいんでしょ?」
指が食い込む度に血液がそこを目指して、腰の付近から集まってくる。
やがて、硬くなるにつれてむくむくと膨張しながら角度が上がっていった。
早貴の絶妙な刺激により、僅か数分にも満たない内に俺自身は天を仰ぐ程に漲っていた。
グロテスクな赤黒いそれは、早貴に向かって小さな口から涎を垂らしている。
「嬉しいな、こんなに早くガチガチになってくれて」
今朝見たばかりの夢と早貴の顔が重なった様な気がした。
違うのは、お互いに裸だった事だけだ。それ以外は概ね同じ。
「じゃあ・・・しゃぶるね、うふふふっ」
しっかりと竿を握り締めて、厚い唇をぷるぷるさせながら包み込んでいく早貴。
唾液と舌が生暖かい熱を帯びて、心地よい痺れが下半身に広がっていく。
「ん、ん、んっ、ん。んる、んっんっ、んぐっ」
口を動かす度に歯が引っ掛かって、少し痛い。
早貴の前歯は人に比べてやや大きめで、構造上の問題だから仕方ないか。
。
「こないだはあまり長くなかったから、その分頑張るからね」
そう言うと再び俺自身をくわえ、手でしごきながらカリ首を転がし始める。
あの時はあまり痛くないと思ったけど、短ければ痛みの記憶が薄いのは当然だろう。
「んっ、んっ、おとうひゃ・・・どくどくしてるよぉ。まら、おっきくなるのぉ・・・」
苦しがるのが可愛く見えて、そっと髪を撫でてやった。
別にからかっているのではなく、健気に、父親に気持ち良くなって貰おうと頑張る娘を見守るつもりで撫でた。
「・・・ふへへ」
良かった、喜んでるみたいだ。
性行為の最中にも関わらず、ちょっとした事でも喜んでくれる早貴。
「んん、んぢゅうぅぅぅぅ、んっ、んふー」
「そう、あっあぁ、もう少し奥の方まで・・・」
鼻から漏れる声が艶を帯びてきている。
だんだん吸い込む力が強くなって、竿までくわえこむ様になってきたぞ。
早貴の厚い色っぽい唇を見ていると、このまま口の中に出してしまいたくなる。
だんだん興奮してきたのか、根元の方までしゃぶってくる様になった。
行為に及んだ日は、最初こそ乗り気だったが、段々恥じらいで受けに回っていった。
今回も同じく、恥じらいがあるはずなのに、呼吸も忘れて唇で咀嚼してくる。
こうして長く性器をしゃぶるのは初めてだったが、貪欲に責めてきた。