鳴神家物語(秋の場合)〜異説勇者物語!〜-6
「わ、我を打ち負かすとは・・・見事だ。だが!安心するなよ!我が滅びようとも必ずや誰かがお前たちに正義の鉄槌を・・・ぐふっ。」
正義の・・・・・・鉄槌・・・・・正義の・・・・・・正義・・・
ハハハッ、ままるで俺たちが悪党みたいな言い方じゃ・・・・・
んっ?
信也がこのゲームをクリアした次の日ってやたら元気がなくなかったか?
あれ?
たしか、戦闘のときとか魔物より街に被害を出してたよな?
あれれ?
なのに謝礼とか寄付ってあんなにもらってよかったのか?
そういえば・・・
このゲームって俺が入り込む前から街での魔物退治やたら多かったよな?
しかも3人は暇つぶしとかストレス発散って言ってなかったか?
もしかして・・・
魔物からみたら、「出会ったら最後、暇つぶしやストレス発散なんて理由で屈辱的な攻撃を仕掛けてくる理不尽の塊のような集団」、人間から見たら「魔物と一緒になって街を破壊し、さらには金品をかっさらっていくテロリスト強盗集団」
って思われてるんじゃ・・・・。もしそうなら!!人間にだけ恐れられてる魔王よかひどい存在てことに・・・。
そんな不吉な考えを振り払おうと3人の方を見やると、
「ちょっとー、いつまでぼーっとしてるのよ?」
「さぁ、はやくここに座って考えようではありませんか!」
「これからの事を!」
3人はそう言った。
さっきまで魔王が座っていたその玉座を取り囲みながら・・・・・・。
「「「さぁ!勇者様!!!」」」