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イジメテアゲル!
【学園物 官能小説】

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イジメテアゲル!-27

「進藤、怖いの?」
 多香子は彼の二の腕に頬を摺り寄せ、上目遣いを送る。
「別に……」
 唇は流行のホワイトピンク。子供っぽい色合いだが、光の加減で艶やかな光沢を放つ。
「キス、したことある?」
 この唇で男を咥えていた。自分の目で見た光景のはずなのに、今になってそれが信じられない。
「あるよ、それぐらい」
 思い出されるのは美奈の黒髪と千恵の平手打ち。唇の交歓を終えたあとも二人は自然に振舞うのに、彼は彼女達を見ることすらためらうほど弱気。
「へー、やるね……。じゃさ、エッチは?」
 ふくよかな谷間が肘の辺りに押し付けられる。反射的に腕を引くが、蛇のような彼女の腕は獲物を逃すまいと追いすがる。
「いいだろ、そんなこと!」
 理性すら絡め取られそうな気持ちを振り払おうと、英助は声を荒げる。
「やっぱり童貞なんだ。いいじゃん、押し倒しちゃえばさ」
 彼女はそれを「図星を指された」ための激昂と捉えたらしく、美奈を引き合いに出す。
「ミーさんとはそういう関係じゃない」
 ――私にとって英助はただの幼馴染ですわ。あくまでもお友達……。
「ならさ、あたしとしてみない?」
「なに言ってんだよ。からかうのもいい加減にしろよ……」
「からかってないよ。あたし結構英助のこと気にいってるもん。それに……」
 多香子はマットに膝を着き、絡ませていた腕を引っ張る。
「寂しいって分かるかな? 二人でいることを知ってるとさ、一人になるのがすごく辛くなるんだよ」
 二人でいることを知らない英助だが、一人でいる辛さは教わった。そして、自分も徐々にそれを意識し始めている。
「ね、抱きしめるだけでもいいからさ」
 それぐらいなら問題ない。学園でも日常的に繰り広げられているひとコマだ。どうせ観客もただの友達なのだし。
「抱きしめるだけだぞ」
 英助はゆっくりと彼女に覆いかぶさる。
 多香子はマットに四肢を投げ出し、首筋で蠢く彼の後頭部を撫でる。
「英助ってさ、汗臭くないね。それに肌白いし、羨ましい……」
 多香子は彼の股に両足をもぐりこませ絡み付ける。ふくらはぎが重なったところでようやくおかしいと思い始めた英助だが、背中に回っていた手に引き寄せられ、そのまま字魔のバストに突っ伏する。
 柔らかい双丘に顔を挟まれると一気に頭に血が上る。すっかり逆上せてしまった英助は平衡感覚を失い、立ち上がろうにも足腰が空回りし、くんずほぐれつなるうちに体勢が入れ替わってしまう。
「捕まえた……」
 多香子は英助を見下ろし、前髪を払う。
「抱きしめるだけっていったのに」
「うふふ、まだそんなこと言ってる。女の子がこんなに近くにいるのになんとも思わないの?」
 英助もまた思春期の男子。腕や足、手、胸が触れ合う度に女子の柔らかさが伝わってしまい、否応なく意識している彼がいる。
 血流が加速され、下半身が疼く。一部がいきり立ち、ベルトの締め付けに不満を訴える。
「苦しそう……」
 多香子は彼の膝に跨り、彼の男を弄る。淡い刺激が彼の全身を駆け抜ける。
「自由にしてあげるね?」
 多香子は英助の無言を了承と受け取り、彼のズボンに手をかける。
 ファスナーが降ろされ、続いてトランクスがずらされる。窮屈な布に納まっていた怒張が多香子の細い指に誘われ、勢いよく顔を出す。
「へー……、結構大きい。それに剥けてるし」
 つい最近まで包皮に包まれていた亀頭は若干赤みが強く、まるで彼女に見つめられて赤面しているようにも見えた。


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