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地獄に殴りこみ
【コメディ 恋愛小説】

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地獄に殴りこみ 〜5〜-4

「あとの二人は?」
「そ、それだけしかわかりません」
「本当か?」
「は、はい」
「よし。おい、赤鬼」
「はい?」
「俺は今から青鬼を半殺しにする」
「「へっ!?」」
「助けたかったらさっさと言え」
「え、いや、ちょっ」
「んじゃ、青鬼。悪いが死ね」
「え、えぇっ!?」
「わ、わかりました。言います、言います!!」
「よーし、さっさと言え」
「え、えっと、眼鏡の方なんですが」
「ああ」
「その、ちょっと特殊な趣味があると聞きまして」
「もったいつけてねーでさっさと言え。殴るぞ」
「彼はドМで週に一回SMクラブに通っています!」
「あーはっはっは」
「フェイ、爆笑してないでメモしておけ」
「だ、だってあの堅物のリーマスがえ、Mなんて。」
「いいからメモしろ」
「う、うん。く、ぶはっ!」
「最後のデブは?」
「わかりません」
「よーし、青鬼」
「ほ、本当なんです。ピーマンが食べられないということしか」
「・・・いいだろ」
「ふ、ふう」
「あ、あの、このことはその」
「わかってる。お前らが言ったなんてことは絶対漏らさん」
「あ、ありがとうごぜぇやす」
「さてと、邪魔したな。帰るぞ、フェイ」
「うん」
「赤鬼、青鬼。ありがとな」
「い、いえ。」
「と、とんでもありやせん。」
「全部片づいたら酒でももってきてやるよ。」
「あ、ありがとうごぜぇやす。」
「じゃあな。」


「さて、と。じゃあ証拠を撮りに行くぞ。」
「うん。誰から行くの?」
「まずはひげからだ」


「あれだな」
『ねえねえ、今日空いてるかな?』
『いえ、今日はその』
『いいじゃないか』
『・・・分かりました』

「しっかり撮っておけよ、フェイ」
「うん。任せといて!」
「しかし、地獄にホテル街があるとはな。もはやなんでもありだな。俗物まみれじゃねーか」
むしろこういった煩悩的なものは排除すべきだろーが。
「基本的に人間界と大差ないからね〜」
「ある意味アルマゲドンだな」
「・・・ねね、恭くん」
「なんだ?」
「私たちも、ホテル行かない?」
バキバキ、ガラガラガラ
「あー、すまん。よく聞こえなかった。もう一回言ってくれ」
「ご、ごめんなさい!」
「今度ふざけたこと言ったら・・・そこの瓦礫の山みたいに潰すからな。」
「は、はい!」
「じゃあ次は眼鏡だな。この近くに店があるらしいから行くぞ」
「う、うん。」


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