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葉月の夜に
【ファンタジー 官能小説】

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葉月の夜に 第一章「外れた世界」-3

朝の日差しで目が覚めるとそこはベットの上だった。その脇に詩織が座ったまま寝ていた。
「詩織…?」
「ハッ…あっお嬢様!すみません居眠りしていて」
「あの…私達…昨日――」
「お嬢様は湯あたりでもされたのだと思います。昨日夕飯にいらっしゃらないので探しておりましたら、バスルームで倒れていらしたので…」
倒れてた…?私が?
「嘘!だって昨日!」
勢いよく起き上がり布団が跳ね退く。
「キャッ!お嬢様…その格好…」
私は全裸だった。
「キャッ!」
慌てて布団に潜る。
「すみませんッ!昨日急いで部屋に運んだので服をお着せするのを忘れてしまって…」
そぅ…これがいつもの詩織なのよね。じゃあ昨日の詩織は…夢!?
「お嬢様…今日学校どうなさいますか?お休みなさいますか?」
不思議といつもより体が軽い気がする。
「ううん、行く」
「では今、制服を持って着ますね」
そう言い詩織はそそくさと部屋を出て行った。

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「あれで…よろしかったのですか?奥様?」
「えぇ…。すべては『葉月夜の儀』のため…」
「はぃ…」
「運命の針はもう進み初めているのだから…」


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