投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

葉月の夜に
【ファンタジー 官能小説】

葉月の夜にの最初へ 葉月の夜に 0 葉月の夜に 2 葉月の夜にの最後へ

葉月の夜に 第一章「外れた世界」-1

「ア…ン…ハァ…ハァ…ンン…」
…ポタッ…ポタッ…
秘部からは蜜が溢れ、太股を伝い床に垂れる。
体が…熱い。




季節は夏。私はいつものように制服に身を包み学校に登校する。どこにでもある普通の学校に通うありふれた生徒達。でも私は――。
不意に背中を叩かれる。
「よぉ葉月。おはよう」
「ッ!…なんだ悠志か…。ビックリさせないでよ」
「ハハハッワリィワリィ。背中にハエが止まってたからさ」
と笑いながらおどける悠志。まったく調子がいいんだから。
「あれ?」
急に私の顔をじろじろ見始める。
「な、何よ?」
「お前目の下に隈できてんぞ?それになんか疲れた顔してるし」
うッ…痛いとこを突いてくる奴…。
「別に…。ちょっと寝不足なだけ」
「なんだ?ゲームのやり過ぎか?」
「それは悠志でしょ!昨日は寝付きが悪かったの」
あの…儀式のせいで…。
「ふぅーん」
そう、私は普通の人間じゃない。そのせいでここ最近はずっと寝不足が続いている。



終業のチャイムが鳴り、生徒達はそれぞれ帰宅したり、部活動に向かったりする。私は校舎を出て、校門に向かう。そこにはメイド服を着た一人の女性が立っていた。
「迎えはいらないっていつも言ってるでしょ?」
私はそのメイド服の彼女に少し苛立ちのこもった言葉を投げかける。
「学校が終わったらお嬢様を迎えに行くよう奥様に命じられてますから」
やたらとメイド服が似合うこの彼女は何もコスプレをしている訳ではない。彼女の名前は詩織。職業はメイド。つまりは使用人だ。
私は詩織の運転する車に乗り、町外れにある森の中に入っていく。この人目に付かない所に私の住む屋敷がある。
「お嬢様、着きましたよ。お荷物お預かりします」
「…………」
私は無言で詩織に鞄を渡し、中に入る。そしていつものようにある部屋に向かう。そう…一人前の魔法使いになるための儀式を行う、あの部屋に。



私は屋敷の奥に進み、重い鉄の扉を開け中に入る。中には窓がなくロウソクの火が異様な不気味さを演出している。その薄暗い部屋の中に一人誰かが立っている。
「お帰りなさい…葉月」
「ただいま…母様」
「じゃあ早速、始めるわよ」
「………ハイ」
私はブラウスのボタンを外して脱ぐ。更にスカートのホックを外し、ファスナーを下ろすとストンとスカートは床に落ちた。下着とソックスも手際よく脱いでいき生まれたままの姿になる。七月とはいえ鉄の床はひんやりと冷たい。母様は杖を取り出し一振りした。すると体が十字架に貼付けにされたような格好で動けなくなり、宙に浮く。さらに杖をもう一振すると、ロウソクの火が火の玉のように飛び出し私の体の中に入る。
「……ッ!」
途端に体の内からまるで火が燃えているように熱くなる。
「…ハァ…ハァ…」
この「覚醒の儀」は私の中の魔力を覚醒させるための儀式。しかしこの儀式の最中は体中のあらゆる感覚も研ぎ澄まされ、敏感になる。
「…ハァハァ…ンッ…アァ…ッ…」
最も敏感な部分がしっとりと濡れ始める。
「葉月…心を落ち着かせ、内なる力を感じ取るのよ」
「ハァハァ…はぃ…」
心を落ち着かせてって…こんな状態で落ち着くなんて無理…
「さぁもう一ついくわよ」
母様はまた杖を振るい、二つ目の火の玉が私の中に入る。
「あぁッ!ん…ァ…んぁッ…」
…ポタッ…ポタッ
蜜坪からはとめどなく溢れ、脚を伝い床にこぼれ落ちる。
そして三つ目の火の玉が私の中に入った時、私の意識は闇へと落ちていった…。


葉月の夜にの最初へ 葉月の夜に 0 葉月の夜に 2 葉月の夜にの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前