Childhood Friend-3
次の日の放課後、美波は宣言通り俺の家に上がり込んできた。もちろん俺に勉強を教えるために。
「さて早速始めるぞ」
バンッと机の上に置かれた一枚の紙。何々…『琢也専用勉強プラン』…?
「なんだこれ?」
「ご覧の通り琢也の為の今日からテストまでの一週間のスケジュールだ」
一通り目を通してみると、とても実行不可能に思えるスケジュールだった。
「こんなのできる訳ねーだろ!?」
「確かに今の琢也にははっきり言って無理だ」
うわぁ…はっきり言いやがったよこいつ。
「だからこそ不可能を可能にするために私がここにいるのだ」
「なるほどね…。でもホントに俺が平均的以上の点数なんか採れるのか?」
「やる前から弱音か?『チャレンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ』だぞ」
「……それは誰の名言ですか?」
「本田宗一朗だ」
「あっそ…」
「ダァーッ!疲れた!もう限界だぁ!!」
「ふむ、もうこんな時間か。まぁ今日はこのくらいにしておこう。」
そう言って美波は教科書類を鞄にしまい、部屋を出かけてこう言った。
「そうそう言い忘れるところだった。」
「なんだよ?」
「テストが終わるまでの一週間、自慰行為を禁ずる」
「はぁ!?」
「一週間くらい我慢して勉強に集中してみろ。お前は盛りのついた犬じゃないだろう?」
「ぐっ…あーもぉ!分かったよ!!」
「うむうむ。ではまた明日」 はぁ〜。こんな生活をあと一週間も続けなきゃならないのか…。
それからも俺と美波のマンツーマンの勉強会は続いた。
「どうした?今日はいつもに増して集中が欠けているぞ?」
「……………」
「勉強会を初めて四日過ぎた。あと三日じゃないか。ほら頑張ろう」
「……………」
「全く一体全体どうしたというのだ。無言では分からんぞ」
「……………溜まってんだよ」
「ん?すまない。小声で聞き取れなかった。もう一度言ってくれ。」
「だから溜まってるんだよ!四日間もシコッてねーから溜まってて勉強にも集中できねーの!!」
ハッ……。ヤバイ勢いで言っちまった。
「み、美波?」
「……………フッ」
「あの美波さん?」
「なんだそんなことか。ふむ、確かに一週間自慰行為を禁止するのは確かに酷だったのかもしれないな」
「えッ?」
「仕方のないやつだ。予定よりまだ早いが特別に休憩を挟むことにしよう。」
「さぁ心置きなく自慰をするがいい」
「どうした?早くしないか。時間がもったいないぞ」
「いや別に俺は今すぐしたいって言ったんじゃなくて、ただ禁止を解いて欲しかっただけなんだが…」
「ん?そうなのか?まぁどちらにしろ自慰をするのに違いはないだろ。今しても特に違いはない。」
いやいやいや…特に違いはない!?大違いもいいとこだろ!?お前の前でそんなことできるか!!
「あぁそうか!アレか。アレが欲しいのだな。何て言ったかな…。そうそう『オカズ』ってやつが欲しいのだろ?」
「はぃ?」
「ホントに仕方のないやつだな。今回は特別だからな?」
そう言い、美波はベットに座り、制服のスカートをめくった。 「ちょッ何してんだよ美波ッ!?」
慌てて顔を背ける。