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Childhood Friend
【学園物 官能小説】

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Childhood Friend-1

―――ガンッ!!
「いてぇ!」
俺は頭を殴られ目を覚ましベッドから飛び起きた。そこには制服を着た女子が立っていた。
「おぃ美波!お前はもうちょっとまともな起こし方ができねーのか!?」
「ふん、むしろ毎日この私に起こしてもらえることを感謝して欲しいね」
こいつの名前は雛形美波。俺ん家の隣に住んでいる。いわゆる幼なじみってやつだ。
「別に俺は頼んだ覚えはないぞ」
「私が起こしに来ないとお前は毎日遅刻するに決まってる。幼なじみとしてほっとく訳にいかんのだ」
「このお節介焼きが…」
俺は小声で悪態をつく。
「そんなことよりその粗末なものをさっさと閉まったらどうだ?」
美波は俺の下半身を指差し言った。
「は?………ッ!!」
俺は下半身が丸裸だった。忙しいで前を隠す。なんで俺裸なんだ!?
………そうか俺昨日シコッてる途中で寝ちまって…。
「健全な男子なら自慰行為をするのは当たり前だがほどほどにしとくのだな」
と美波は冷ややかに言い放ちさっさと部屋を出て行った。
くそっ……なんて屈辱だ。
俺は制服に着替えて下に降りると美波は朝食をテーブルに並べていた。
「あれ…親父は?」
「父上なら朝食を食べてもう仕事に行かれたぞ」
「そっか…」
俺には母親はいない。だから親父との二人暮らしをしている。
「朝食までお前が作ることもないだろ」
「料理ができない癖に何を言っている。男二人ではせっかくの食材も腐らすのが関の山だろう」
まぁその通りなのだが…。
俺は美波の作った朝飯を食べて学校に向かった。
くだらない雑談をしながら歩いていると
「それはそうと勉強の方は進んでいるのか?」
「俺が勉強なんてすると思ってるのか?」
その言葉を聞いた途端美波は鬼の形相と呼ぶに相応しい顔になった。
「琢也!せっかく私がわざわざ定期テストの試験範囲を教えてやったのにまだ全く手をつけてないのか!?」 あ………。そういえば先週そんな感じのメモをもらったような、もらってないような…。
「全くお前は『時間の価値を知れ。あらゆる瞬間を捕まえて享受せよ。今日できる事を明日まで延ばすな』というチェスターフィールドの名言を知らんのか!?」
「知るかよそんなの」
はぁ…。また始まったよ、こいつの説教癖が。オマケにこいつは名言オタクである。いつも説教には世界の偉人やらの名言を引用しやがる。
学校に着き教室に入るとようやく美波の説教から解放された。
「よう相変わらずらぶらぶだなぁ」
「うるせーぞ田中」
こいつは田中広基。クラスメイトであり授業のサボり仲間でもある。
「いやー毎日雛形と登校できるなんて羨ましいぜ。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能。この学校のアイドルだぜ?」
「じゃあ俺と代わってみるか?そしたらそんな台詞ぜってー吐けなくなるからな。全くあいつの説教癖には身がもたねぇっての」
「いやー俺はむしろ説教されたいわ。雛形に説教されたら興奮してビンビンなるっての」
駄目だこいつ…完璧な変態だ…。確かに美波は顔はいい。頭もいいし、バスケ部のキャプテンでもある。正直非の打ち所がない。でもあの鬼のような性格は無理。あいつの説教は本当に勘弁願いたいものだ。


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