投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

寒い夜の拾い物…
【OL/お姉さん 官能小説】

寒い夜の拾い物…の最初へ 寒い夜の拾い物… 15 寒い夜の拾い物… 17 寒い夜の拾い物…の最後へ

寒い夜の拾い物…第四章-2

 祐美と遊びながらも二人の会話を盗み聞くと、二人は祐美に聞こえないようにヒソヒソと
「それがさぁ、賢治いつも帰りが遅いから平日ほとんど祐美に会えないのよ、それで休みの日に祐美と遊ぼうとするんだけど祐美がなんか嫌がるの、普段ほとんど会ってないから人見知りしちゃってるのかなぁ…」
「へぇ、そりゃあ賢治さん可哀想だね…」
「それで機嫌悪くなっちゃってさ、私にあたるから喧嘩になっちゃって…」
「うーん、難しいわね…、あれっ?でも祐美ちゃん、滅多に会わないのにうちの健司には妙になついてない?」
「あら、そう言えばそうね、何でかな?」
 そんな会話の後健司は背中に視線を感じ、思わず振り向くと二人は健司の方をジッと見ていた。
「えっ、何?何で二人して俺の事ジッと見てるの?」
 話しを聞いてないフリをして健司がそう言うと夏美は祐美に向かって聞いた。
「祐美ちゃん、そのお兄ちゃんの事好き?」
「うん、ゆみ、だぁいすき!」
と元気に即答した。
 すると今度は美樹が
「祐美、じゃあお父さんの事は?好き?」
 そう聞くと突然祐美の顔が曇り
「…わかんない…」
と小さな声になってしまった。
 美樹と夏美は
(あれぇ?何で?)
と思わず顔を見合わせてしまった。
 しかし健司は心の中で
(もしかして祐美ちゃん、やっぱり俺の子で、親子の絆があったりして…まさかね、そんな絆なんてある訳ないか)
と思っていた。
 …しばらく部屋に変な空気が漂っていたが突然、夏美が
「健司、あんたもしかして…」
と言うと健司は
(何だよ、何言い出す気だよ)
とドキッとしてしまった。
「あんた、ちっちゃい子に好かれる才能があるのかもね」
 夏美がそう言って笑うと健司は
(はあ、焦らせんなよ、って姉ちゃんが知ってる訳無いもんなぁ、祐美ちゃんが俺の子っぽいなんて)
と思い脱力しながら言った。
「そっ、そうかなあ、そうかもね」
 そんな事を話しているうちに健司の膝の上に座っていた祐美が突然、美樹の方を見て
「ママ、…おしっこぉ」
と言った。
「あら、じゃあ、おトイレ借りましょう、ほら祐美立って」
 美樹が立ち上がって祐美を抱きかかえようとした時
「うわっ」
 健司は膝に生暖かいものを感じ、思わず声をあげてしまった。
「ママぁ…」
 そう言って祐美が少し泣きそうな顔をすると美樹は
「きゃっ、祐美、駄目じゃない、お漏らししちゃったの?健司君、ごめんなさい、大丈夫?もう、祐美ったら」
と叱るように言った。
 祐美は
「ママ、ごめんなさい…グスッ」
と言って泣き出してしまい健司は慌てて
「大丈夫だよ、祐美ちゃん、ほら、ママも怒ってないから、ねっ、美樹さん」
と美樹の顔を見ながら祐美の頭を優しく撫でた。
 美樹は複雑な顔をしながら
「うっ、うん、…じゃあ祐美、スカートとパンツ着替えるからおいで、健司君、本当にごめんね、夏美、お風呂場借してね」
 そう言って祐美を抱いて風呂場に向かって行った。


 健司は自分の部屋に戻りズボンを履き替えていると、誰かが階段を上がりドアをノックする音がした。
「姉ちゃん?何?」
 健司がそう言うとドアが開き
「健司君、ちょっといいかな…」
と美樹が顔を覗かせた。
「ちょっと、美樹さん、まだ着替えてる最中で、って祐美ちゃんは?」
 健司がそう言うと美樹は勝手に部屋に入り
「何よ、今更恥ずかしがる仲じゃ無いでしょ、祐美は夏美に任せて健司君に謝ってくるって来たの、さっきはごめんね、健司君」
と謝りながらも健司の下半身をジッっと見つめていた。


寒い夜の拾い物…の最初へ 寒い夜の拾い物… 15 寒い夜の拾い物… 17 寒い夜の拾い物…の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前