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ミス・イケメン
【純愛 恋愛小説】

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ミス・イケメン-1

俺、杉田尚樹(17)はこの頃恋していまっっっす(汗
…それも、無謀っつーか理想高すぎなのか。

「ふぁ〜ぁ…。」

そう。そこのあくびこいているお隣りの席の人、十和 聖(とわ ひじり)。←名前からして女とは思えねぇけど(笑)
周りからは美少年に近いと言われる色白い端正な顔立ち、紅色でGL#YのTE○Uを真似たような髪形、カラーコンタクトで赤い瞳。
とにかくすんげぇ可愛い。てか、めちゃ綺麗!んで、かっけ〜(笑)
いつも寝てたり携帯いじってたり授業(俺より)聞いてないようなんだけど、成績なんてヤベェくらいいいし。特に理系なんか。
そうさ。十和さんこそが俺の好きな人。
…好きなんだけど。

「十和さん」

俺が呼ぶと眠そうにこっちを横目で見る。すげぇ色っぽくてそそる(爆

「眠いの?」
「…あぁ。」
「でも、寝てるわりには頭いいよね。」
「…んなわけないだろ。思い込み激しいんじゃないの?」

ほぉ〜ら。この通り実は毒舌家MAXなんデスヨ(泣)俺含む気に入らない奴とかにはおかまいなくこーなんだ。
そうでもない人には、淡々と穏やかで素直なふんわりした今じゃ聞けない言葉言えんだぜ。
聞いた話、十和さん俺のことうざいんだと。授業中指されて答えられない奴を笑うからとか、いちいち人のこと干渉するからとか、…(中略)そんなんで嫌われてるらしい。
もちろん、もう慣れているとはいえ、周りは俺らのやり取りに肩を奮わせてるんだけど。中には腹抱える奴もいるようだ。
本人ぶりっ子嫌いみたいだし、男もあまり好きじゃねぇみたい。だから、さほど男と仲良くしてるとこは見ないな。
後ろの方の席から十和さんの悪口…というか、十和さんいびりが始まった。十和さんについての嘘話を聞こえるくらいに言って、周りを敵に回させようということらしい。ブスで性格も悪い調子込みの神山が一人で張り切って近辺に言いふらすんだけどな。
もちろん十和さんはそれでも無関心な様子。てか、今かくって頭が下がったぞ。

「十和さんってHしてるんだって!」
「…。」
「ヤリマンだって聞いたよ。」
「……。」
「あと金欲しいがために援交までしてるんだって!出会い系とか―」
「…ぐぅ。」

神山が必死でいじめてるのにもかかわらず、ターゲットはマジで爆睡中。まぁ、いつものことなんだが。俺含む俺らのグループにしちゃ未だに笑っちまう光景だけどね。
しっかしまぁ、寝顔可愛いすぎだって…。これだけでオカズになるんだよなぁ(危険)寝顔見てるとその柔らかそうな唇に触れたくなっちゃうんだなぁ(変態

実は元々、十和さんのことは苦手で恋愛感情なんてなかった。きっかけは早乙女とかいうぶりっ子が何故かエレキギター持ってきた日だった。いや、なんかひけないくせにね。
早乙女もまた十和さんを目の敵にしていて、恥をかかせるつもりで「ひいてw」とか言ったのが逆に間違い。
十和さんは慣れてるかのように普通に、何気にかっこ良くひいていた。弦を弾く、綺麗で細長い美白の指先が色っぽくて。揺れる紅色の髪が誘っているようで。先が黒い右に垂れた前髪からのぞく赤い瞳がマジでそそる。
「かっこい〜」とかクラスでウケ良くて、関わりなかったような人とは話せるように、ほかにもっと嫌われたり妬まれたりも。
んで、その時から俺は十和さんにずっと夢中。


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