はしたない女-4
[ あっ…気持ち…
ええ… ]
ちゅぱっ
ちゅぱっ
[ そろそろええやろ? ]
[ まだ…誰かおったら…ウチ…
めちゃ感じるんや… ]
[ そんなん言うて、この間もレイコ起こしたやん。 ]
[ あれは…見たいて…
いうから…あぁ… ]
大好きだったさくらちゃんは男と一緒に暮らしている。
今にしてそうなのかと思うけど、普通考えられない事態だった。
彼氏が迎えに来ると言った時の私の心の中に感じた衝撃はあるいは嫉妬だったのかも知れない。
私が眠るすぐ横で二人は本当にセックスしているのだ。
ベッドの上で動く気配を直に感じながら私は胸の高鳴を抑えるように息を殺した。
ギシッ…ギシッ…
はっ…はぁ…
あんっ…あんっ…
二人はしばらく無言で体を入れ替えているような物音が続いたがやがて激しい動きにベッドが軋み、さくらちゃんの押し殺したような吐息が聞こえ出した。
私にはこれ以上の刺激はなかった。
従姉妹のさくらちゃんがセックスしているその場にいて、隣で一部始終聞いているのだ。
二人がティッシュで拭って、その後処理を済ませるまで…
私はドキドキしながら、このとんでもない大阪の夜を過ごしていたのだった。