近距離恋愛−vol.2-5
ぐちゅぐちゅといやらしい音をたてながら、先輩の汗が、私の体につたう。
「あっ、はむっ……っあ」
激しく、舌を絡ませあって、繋がったまま先輩にきつく抱きしめられる。
「はっ……あ、イき…そ。」
耳元で、小さく囁いて、先輩はピストン運動を早めた。
その動きが早過ぎて、気持ち良すぎて、先輩の背中に爪を立てながら、必死でしがみつく。
「あ、あっ、せ、んぱいっ!イく!ああああっ !」
また、体が痙攣しだすと、
「あっ……」
と小さい声が聞こえて、先輩の熱い欲望が中で弾け、脈打つのを感じた。
「先輩……。」
熱く、汗をかいた先輩と、抱きしめあいながら、何分たったのか。
私は口を開いた。
「先輩、好き。」
そういうと、先輩はビクッと反応して、体を起こした。
「俺が、先に言うつもりだったのに。」
はにかみながら言う、先輩の顔が愛しくて。
「ほんと……?」
なんだか、幸せと感じると、涙が自然に出てきた。
「大丈夫?」
先輩は心配そうに、そして大切なものを扱うように、勇にぶたれた頬を撫でた。
コクコクと頷いて、笑顔を見せると、髪を撫でながら先輩はまた愛おしそうな目で、私を見つめる。
「あ……。」
体を繋げたままだったために、先輩のモノが熱さを取り戻していた。
「ごめん。」
恥ずかしそうに、先輩は目線を外した。
顔を無理矢理こちらに向けて、先輩の顔中に唇を這わせた。
「コラ、襲うぞ。」
ケラケラ笑いながら、先輩は私のキスを止め、またギュッと抱きしめた。
「ダメって言ったら……?」
言い終わらないうちに、先輩から舌を絡ませてきた。
「それでも、襲う。」
軽く唇を合わせると、先輩はまだ、体液が絡みついたソレを動かした。
「あっ…ん。ゴムつけてからね?」
満面の笑顔でそう言うと、
「はい。」
少し寂しそうに、先輩は肉棒を抜いてゴムを取りに行った。
だって、子供は欲しいけど、暫くは二人で愛し合いたいじゃない?
そこから、何度も愛し合って、私は先輩の腕の中で、静かに眠りに堕ちた。
−これから、どんな試練が待ち受けているかも知らずに。
第2話(完)