岐路-3
私は、痺れを切らし、お酒の飲み方を教えろと迫ってみた。
お酒を飲んだ帰り道、2人きりのエレベーターの中でも、2人きりの夜道でも、達也は私を抱き寄せること
は無かった。
苛立った私は、ついに切れた。
私を口説けと達也に詰め寄った。
達也は驚いたように、言った。
「本当に僕を知りたいの?
子供の君には、辛いものになるかもしれない。
その勇気があるなら、覚悟して僕の部屋へおいで。」
勇んで今すぐ行くと言う私を、達也は静かに制した。
「今日の君は、酔っている。よく考えて、結論を出せばいいよ。」
翌朝、我に返った私は、昨日の会話を思い出し、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
恥ずかしいが、悔やんでも後戻りできない。
もし、あのまま達也の部屋に行けばどうなっていたのだろうか?
本当の達也ってなんだろう?
ただなんとなく、男と女になることを避けられないような気がしていた。
そう思うと、胸が締め付けられた。
圭介。あれほど私を愛しみ大切にしてくれる圭介を思わずにはいられなかった。
圭介に、会いたいとメールを入れた。
圭介は、すぐに時間を作ってくれた。
そして、その夜、私は圭介と一つになった。
処女だった。
圭介は、優しかった。
私を優しく抱きしめ、キスはとろけるようだった。
そして圭介の愛撫に、私は恥ずかしいほど体液を分泌した。
そして、圭介が私の最も敏感なボタンに指を伸ばした。
私は、はしたないほど声を上げ、体をくねらせた。痙攣が止まらない。
だ、だめ。
敏感なんだ。
やん!
ん、はああ!
そんな・・・・ やっ・・・・ いじわる・・・・
もっと気持ちよくしてあげる。
や、気持ちいい・・・・
はああん。あん、あん、あん
だめえ!
いい、いいの・・・・
ん、んああ、圭介!
やん、へん・・・・
おかしくなりそう・・・・
だめえ・・・
いっやあああああああああ!!!!!!
衝撃が体を突き抜ける、体の震えが止まらなかった。
かわいかったよ、希
やん。見てたの?
うん。凄く、セクシーだった
イクのは初めて?
今のが、そうなの?
そう、飛ぶような感じがしたでしょ?
うん。すごく、よかった
そう。でも、経験を重ねると、もっと良くなるよ。
それから、イった後は余韻が続くんだ。とても敏感になってるはず。
や、はあん!
ほらね?
だから、その間は、優しく抱きしめていたいんだ。
だから、イクときは、ちゃんとイクって言うんだよ。いいね。
・・・・分かった・・・・
圭介は、指と唇だけで、私に何度も、その言葉を言わせた。
私は処女を失う前に、女であることを思い知らされた。
そして、初めてのSEXは私の世界感を変えるに十分だった。