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改:愛・地獄変 〜地獄への招待〜
【鬼畜 官能小説】

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改:愛・地獄変 〜地獄への招待〜-7

(娘)

 当たり前のことでしょう。 
 この十六年の余、私を騙し続けてきたのでございますから。確かに所帯を持ってからの妻は、一生懸命頑張ってくれました。身を粉にして、という表現がピッタリくるほどでございました。今のお店があるのも、妻の頑張りのおかげもございますでしょう。しかしだからといって、私を騙していいとは言えますまい。

 そんなある日洗面所で顔を洗っておりますと、娘が
「はい、タオル!」と、私に差し出してくれるのでございます。そして、
「これからは私が、お母さんの代わりをやって上げる。」と、申すのでございます。突然のことに、私は何が起きたのか理解できずにおりました。娘の差し出すタオルが私の手に乗せられるまで、茫然自失といった状態でございました。
 昨日までの、冷たい視線が嘘のようでございます。ひょっとして妻が本当のことを娘に話したのでは、と思ってしまいました。
「お父さんも、年とったわね。ここに白髪があるわ。」と、後ろから娘の声が。
「抜いて上げる。」と、私の白髪を抜いてくれました。

 あぁ、その時です、まさしくその時なのでございます。腰をかがめていた私の背にのし掛かるようにしてのことでしたので、娘のやや固い乳房の感触が心地よく伝わってきたのでございます。いくら血のつながらない親子とはいえ、十六年間娘として育ててきたのでございます。まさにその時でございます。その娘に対し、一瞬間とはいえ欲情を覚えたのでございます。恥ずかしながら、私の逸物が反応していました。恐ろしいことでございます。畜生にも劣ります、はい。
 しかし娘にしてみれば、何ということもなかったのでしょう。機嫌良く、学校に出かけました。♪ふんふん♪と鼻を鳴らし、
「行って来ま〜す!」と、妻譲りの美しい声を残して行きます。その日の私ときたら、まるでだめでございました。どうにも落ち着きません。

 菓子作りでも、失敗の連続でございました。折角練り上げた生地に、あろうことか更に水を足してしまいまして。餡にしましても、ほど良い甘さに仕上げていたものを・・これも又、お恥ずかしいかぎりでございます。砂糖を足してしまい、まったくのお子様向けになってしまいました。
 形を整える折も、つい娘のことを思い浮かべてしまいます。うさぎを作っているつもりが、耳が無いのでございます。耳が無くては、うさぎとは申せません。桃の形を作ろうとして、栗になってしまったり。まったくの、上の空でございました。

 そうそうお話しておりませんでした、朝食のことでございます。妻が寝込んでからは、止むなく麺類にしております。うどんやらそばで済ませます。いえいえ自炊が自慢なのではございません。そのように先回りされましても。実は、朝食をニ度頂いているのでございます。いえ、お腹が空くからというわけではありません。
 仕込みに一段落を付けての、ひと休みとしており・・。申し訳ありません、有り体に申し上げます。娘でございます、娘が、娘が・・申し訳ございません。つい込み上げてきまして。あの、あの朝のひと時が、私の人生の華でございました。なので、思い出す度に落涙してしまうのでございます。

 さ、気を取り直して、お話を続けましょう。二度の朝食と申しますのは、娘からの提案でございます。
「朝、一緒に食べてよ。お母さん寝込んでるから、一人ぽっちなの。ちっとも美味しくないの、一人だと。あたしが作ってあげるから、お父さんも食べてよ。お母さんも、喜んでくれるから。」
 妻が喜ぶ?どういうことだ、それは。あぁそうか、そうか。娘一人の食事が可哀相だから、仕方なく私にお相伴させようということか。自分が起きたら、また私をのけ者にする腹でございましょう。ふん、いいさ。娘が私と一緒が良いと言ってくれるさ。
「お父さんの方が良いわ。」と言われた時の妻の顔が見たいわ。
 そしてその翌夜のことでございますが、娘が私の肩や腰を揉んでくれました。勿論、初めてのことでございます。
「急にどうした?」と問いただしても、
「いいから、いいから。」と、笑うだけでございます。妻の部屋から出てきて、すぐのことでございました。


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