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【気まぐれ彼女と気弱な僕と】
【調教 官能小説】

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気まぐれ彼女と弱気な僕A-2

しかし何故だろう

最近、地元に着いた瞬間疲れが出て少しでも気を抜くと倒れそうになる

コンビニで好物のチロルチョコをよく買った。

たまにコンビニの女の子が不思議そうに『いつも買ってるんですね』とか話しかけてきたりもしたが話す気力もなくて適当にあしらった

きっとチロルチョコだけを買う客は迷惑なんだと思う。何度も話しかけられた。箱買いすればいいんだろうけど、いつもその事を忘れてしまいその都度買った。

チロルチョコだけでなく、甘いもの全般が好きだ。多分気を張りすぎて脳が糖分を欲しがってるんだと思う

歩いていたらゲームセンターの前に来ていた。

この季節にTシャツ一枚という軽装できたせいか首筋から入った冷気が体の芯までジワジワと冷やしていく。手の指は大分前から冷え切り感覚がない

『さむ‥』

ゲームはほとんどした事がないが何か飲み物が飲みたい

暖かそうな光に吸い込まれるように中に入ると片隅に自販機を見つけた。

フラフラと近寄り、かじかんだ指で苦戦してようやくの事コインをいれた。

赤いランプが点灯すると俺の指は迷わずあるボタンに向かう

―ホットココア

自販機から缶が取り出し口に落とされる鈍い音がした後、取り出し口に【ホットココア】と書かれた可愛らしい丸文字のパッケージが顔をのぞかせた時何故かホッとした

この選択に驚いたのは他ならぬ俺だ。普段は常にブラックコーヒーを選ぶからだ。自分の行動を訝しみながら一口、口に含む

『‥あぁ』

何だか懐かしい。口に含んだココアの暖かさと甘さが脳内に【幸せ】の信号を送る

『‥美味しい』

その時、目の前を女が通った。ぼんやりと目で追う

茶髪のサラサラのストレートで意思が強そうな目。雑誌から抜け出したような整った容姿。背は低く童顔だが制服を着てるから中学生か高校生だと思う。俺との年の差は10歳くらい。

『‥ねぇ』

他人事のように見ていたら急に話しかけられた

『あたしの事覚えてる?』

俺は首を振る

(新手の詐欺かなぁ)

『うそ!!よくみて、ほら』

顔がグッと近づけられたので凝視するが覚えはない

『‥ごめん、多分‥人違い』

とりあえず謝る。妙な事に巻き込まれたくない。彼女は少し傷ついた顔をしたがすぐに人懐っこい笑顔に変わった


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