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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 最終話「告白しタイッ!?」-19

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「なんだよ、あのババアとやったからもう満足ってのか? それとも俺らみたいな童貞とは付き合いきれませんてか? 生意気なんだよ。お前も、和彦も、稔も久恵も、里美もあのクソマネージャーもよぉ!」

 鼻から血を噴出す和也を前に暴力を振るう悟。和也も抗おうとするも呼吸が難しいらしく防戦一方のこの勝負。
 優はへたりこみ、真吾も呆気にとられていた。
 足をもつれさせた和也の首根っこをつかんだ悟は諭すようにゆっくりとしゃべり始める。

「そのオンナまわそうぜっていってるだけだろ? どうせ稔とやりまくってんだし、あいつの中古ってのは癪だけどさ、ばばあのマンコよか絶対いいって」
「……う、こは、彼女は……、ばば……、あじゃ、ね、え」
「あん? なんか言ったか?」
「ババアじゃねー!」

 首根っこをつかむ悟の振り払い、一糸報いようと掴み掛かる和也。予期せぬ反撃にきりもみになる二人。

「逃げろよバカ!」

 先ほどまで捕まえようとしていたはずが、どこを正したのか逃げろという和也。しかし、その思いは届かないらしく、優は真吾の影でしゃがみこんだまま。

「あ、だって、血出てる、あんなに、出てる」
「おい、サトチン、やりすぎだって……。カズさんもやめろよ」

 どう見ても二人より体格の良い真吾だが、二人ほど血気盛んでもないらしく、おろおろするばかり。あるいみ平和主義な彼は優にとってありがたくもあり、不都合でもあった。

「おまえさ、俺にかなうと思ってるわけ?」

 頭から突っ込む形の和也に押しきられそうになる悟だが、中腰になり踏みとどまるとそれ以上は動かない。そして無防備な和也の背中めがけて握りこぶしを叩きつける。

「ぐぅ!」

 鈍い声。

「かぁ」

 甲高い声。

「もういっちょ」

 哂い声。

「うぅ……」

 崩れる音。

 そして獣道を踏みしめる足音。
 二歩、三歩、数歩……。

「逆らうとああなるわけだ」

 着実に近づく絶望に優は声も出せず、ただ震えるだけ。

「おい、なにやってんだ!」
「優ちゃん? そこにいるんだね!」

 そこへ現れたのは冴えない男子マネージャーと困りものの先輩。

「先輩、紅葉先輩!」

 それでもすがりたくなるこの状況。かといって二人より体格の良い和也が組み伏せられたなか、彼女らが来たところで打開される見通しもない。


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