由里子の決断-2
「んっ――くぅ…ぴちゃ」
胸が苦しい…
佑介の舌の動きは段々と激しさを増し、2人の混じり合った唾液が口の中に溜まっていく。
ダメっ、このままじゃ…溢れちゃう。
「んんっ…むちゅ…はぁ」
私は顔をそらして佑介の唇から離れ、それをゴクンッと飲み込んだ。
「『ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…』」
肩を上下させ荒く熱い息使いのまま、私達は見つめ合いそして抱き合った。
『由里子、俺ずっと由里子とこうしたかった。だから今すごく幸せな気持ち!』
「佑介…」
優しい佑介の力強い男の一面を知った私は、頼もしさと同時にもう後戻り出来ない怖さを感じた。
『由里子の目…まだ迷ってるな。―――やっぱりやめとくか?』
そんなに優しくされたら、気持ちが揺れちゃうじゃない…
佑介のバカッ!!
「イヤだ―――私が佑介を選んだの!!」
私は怒ったようにそう言ってしまった。
『うん…』
うなずき、私を見つめる佑介の目に哀しげな影が宿る。
『「………」』
しばしの沈黙のあと、意を決したように佑介が言った!