究極の選択-6
イヤだ、どうしよう…
次の瞬間―――佑介は唇を離し私をヒョイっと抱えあげると、軽々とベッドまで運んでしまった。
そして、私は佑介のベッドにそっと寝かされた。
私は突然のキスでまだ頭の中がボーっとしていて、ハァハァ…と荒い息のまま、佑介の顔を見つめることしか出来ないでいた。
そんな私に、佑介が放った衝撃の言葉―――
『由里子がイヤなら、もうこれ以上はしない。でも…それなら、俺はもうこの先由里子とはいれない。―――どうしたいかは由里子が決めて!』
「私、佑介と離れたくないよ…」
私はとっさにそう答えていた。
あの日教室で起きたこと
―9ヵ月の軌跡― K
「究極の選択」 ―完―