由里子の秘密-3
『由里子、何かあるなら言ってごらん』
優しいけれど、どこか問い詰めるような視線が痛い。
「私、先生に愛される資格…ないんだ」
『俺に愛される資格…ってどういう意味?』
優しかった先生の顔色が曇っていく…
「言いたくない…」
『由里子?…俺遊びでこんなこと―――』
「―――分かってる。でも私…」
そこまで言うと、もうダメだった。
♯♯♯
急に、パパとの色々な場面がフラッシュバックされて、私の頭の中を駆け巡り始める。
思い出したくない記憶の数々に涙が溢れ…
あとからあとから湧いてきた涙が、私の頬を濡らしていく―――
先生ごめん…
こんなとこ見せたくなかったけど、もう涙が止められない…