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官能の城
【女性向け 官能小説】

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官能の城(1)-5

かって王に愛された時に、
マーガレットは彼の性愛を心から感じていました、
優しく包み込むような愛でした、
そして彼女にはかって若い頃恋人が居ましたが、
それでも彼女が受けた性のテクニックも、
王のそれもさほどの差をあまり感じたことはありませんでした。

ゆっくりと官能の縁に降り立ち果てたときには
セックスとはこんなものかしら・・と思ったものです。


しかしマーガレットは人妻でありながら、
クリスという王の部下である男性と出逢い、
彼の容貌と洗練された女を酔わせるテクニックに痺れたのです。

そしてクリスは彼女に本当の性の喜びを教えてくれた初めての人なのでした。

クリスはその洗練されたマナーと、
性のテクニックでマーガレットを狂わせ、
彼女は彼と二人だけの寝室ではこの国の王妃としてではなく、
一人の愛と性に飢えた一人の女として彼に身体の全てを任せていたのです。

彼は若い頃から女性には受けがよく、
あらゆる女性との経験から性のテクニックを知り、
そのテクニックで更に女性を狂わせるということをしてきた、
まさに現代風の言葉で言えばプレーボーイなのです。

ですから、マーガレットが彼の毒牙に掛かったのも驚くほどではありません、
それは、たまたま彼女が王妃であるということ以外には。

クリスがマーガレットに近づいたのは、
そんな彼女を性の虜とすると同時に、自分の手中で泳がせて
彼の一派を思うままに操るための道具にすぎなかったのです。


(5)

ここで、少し異端者のクリスがマーガレットをどのように性的に酔わせ、
狂わせたのかを述べなくてはなりません。

マーガレットには自分専用の華麗な部屋がありました、
その部屋は、
王様さえも彼女が許した人以外に入ることが出来ないことになっていました。

煌びやかで豪華なその部屋には
いつも甘い甘美な香りが漂っておりましたが、
お忍びでクリスをその部屋に招き入れるようになると、
尚更その香りや装飾が派手になってくるのです。

その国にはなく異国から取り寄せた豪華な絨毯や家具、
調度品そして彼女が身に着ける衣服から宝石類まで
彼女の思いのままに出来たのです。

それは王がせめてもの彼女への思いやりとでも言うのでしょう、
しかしそれがその国の人々の課税として、
人民に重くのし掛かるなど彼女は知る由もありません。


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