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官能の城
【女性向け 官能小説】

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官能の城(1)-3

青年はマーガレットの白く丸い腰を抱きながら
腰を押し込む度に彼女は感極まって悶え甘い声を洩らしているのです。

王は見ていて彼の下の部分が固くなってくるのを憶えましたが、
そのまま妻が情事を交わしている部屋に乗り込む訳でもなく
自分の部屋に戻ると、さっそく彼のお気に入りの若い妾を呼び寄せ
セックスに及んだのは言うまでもありません。


マーガレットとは元々好きで結婚したのではなく政略的なものでしたので、
心の中ではそんな彼女を許していたのかも知れません、
それに彼も妻以外の女性を何人か囲っていたのですから。

そんな彼等にもマリアンと言う年頃の姫と、
リチャードと言うまだ17歳になる王子の二人の子供がいたのです。

娘のマリアンのその若い肉体は、はち切れんばかりの初々しさであり、
それは母親にて美人で、
血は争えないとでも言うのでしょうか淫乱の気があり、
隠れてはやたらに美男子の貴族や
凛々しい騎士等を相手に美しいその白い肌を晒しておりました。

さて、最後にその少年の王子というと、
彼はまだ幼さが残る年齢ではありますが
少しずつ体格も凛々しくなってまいりました。
性格はとういうとどちらかというと親や姉に似ずに純朴なところがありましたが、
それは幼さ故のことかもしれません。
それに王と妃は、
王子の前では、出来るだけその淫らな行為を目立たないようにしていたためと、
彼はまだ子供であり、未熟さ故に彼自身も理解できなかったのかも知れません。
しかし、
彼も段々と成長してくるにつれ、自分なりに様々なことや、
見えない部分が分かってきたようです。
それが、これからの彼の長い煩悩の始まりなのかも知れません。


(3)

その頃の時代では、
戦時中では王やその家臣達は自分たちの理想とする国を造るための目的を求め、
リーダーに従いながら皆で目的の遂行のために邁進するのですが、
一度それが達成され、満足感を味わうとその緊張感が無くなってくるのです。
そんなときこそ、それ以後に何をすべきか、
何を遂行するかで決まり、
彼らの今までの理想とする真価がここで初めて問われることになるのです。

一致団結し、
更に強固に深い絆で結ばれたその主とそれに従う家臣達が、
共に力を合わせて邁進し更に努力を続けることで、
彼らの揺るぎなく求めていた理想の王国を築き上げることが出来るのです。

しかし、往々にして世の人々はその時の満足感、
虚栄心と甘美なる堕落した退廃の世界を憶え、
更には傲慢な心によって自ら挫折し滅びることが多々あるのです。


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