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官能の城
【女性向け 官能小説】

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官能の城(1)-2

(2)

夫となった王は勇敢で果敢ではありましたが、
優しい心も持ち合わせていました。
が・・世に英雄色を好むといいます、
その国の国王もその類の人物でありました。

と言いますのは彼の若い妻の妃は美貌でありますが
嫉妬深い上にやたらと淫乱の気があるというのでしょうか。

妃はその国へ嫁いできたということや他国の王の娘ということで、
やはり年の差のある王とではどこかしっくりといかないところもあり、
そんな彼女の心の中に王様の心は入り込めなかったのです。

初めは彼女を愛し、二人の子供まで授かったのですが、
その美貌でありながらも
人の世を余り知らない渇いた彼女の心を埋めることは出来なかったようです。

王は次第に彼女を疎ましく思うようになり、
彼女を抱く回数が減っていったのです。
そんな彼女は渇いた心を癒すために、
いつしか人の目を盗んでは彼の部下と懇ろにしていると言う噂も立ち、
王様もそんな彼女に愛想をついて彼本来の女漁りをする始末でした。

その中には王に忠誠を誓う部下の奥方や娘などもいたことでしょう、
しかし王の今までの輝かしい功績を考えればそれもやむなしとして、
不問に付すという打算が家来達にも働いていたのも
あながち偽りでは無いようです。

いつの世にも、そういう体勢に流されて個を抑え、
ひたすらその大木に流されもせずしがみつき自分の身を守る輩はいるものです。
それが是か非かは各々の理性や感性等の個々に委ねるしかありますまい。

ある日など、
部屋で王は一人部屋でくつろいでいるとき
何処からか聞き慣れた声を聞いたのです、初めはか細く、
切ないような声をしていたのですが、
感極まったのか、
その声は艶を増し欲望にながされているようなのです。

声が妻のマーガレットだと言うことは分かりました、
王はその声に引きずられるように
ゆっくりとその声がする方向に向かっていました。


その時自分は王であるので隠れる必要もないのですが、
やはり人という者は
そういう場面では無意識のうちに自分を忘れてしまうのでしょうか。
いつしか忍び足でその部屋の少し開いているドアの隙間から
その中を覗き込んだのです。

そこには重厚で豪華なソファーの上に座って、
上だけビロードのガウンを羽織ったままの美しい妻のマーガレットが
顔を紅潮させながら目を細め
全裸に近い格好で足を大きく横に開いていたのです。

そしてその彼女の前には、
モールの付いた軍服を着た逞しい青年将校がズボンを膝まで下げ
下腹部だけをもろに出したままで、
ペニスを深くマーガレットの膣に深く刺さったままで
彼女と抱き合いキスをしていたのです。


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