ふつう-第六話-6
大海の気持ちを推し量ると、かなりキツかったんじゃないかなって思う。
ずっと涙目だったし。
っていうか最初の方は実は泣いてたし。
だけど笑ってあんなこと言ってくれて…。
大海、あんたほんとに良いやつだよ…。
でまぁ肝心の鷹丸くんですけど、昨日清さんにも意味深なこと言われたし、大海にもこんなこと言われたし…まったく、よく分からん。
だってほんとに特別深い中ってわけでもないだろうし、それこそ清さんなんかより全然浅い付き合いだし、たまに真面目な話しても恋の話はしたことないし、所謂普通のクラスメイトだぞ…。
そんな私に鷹丸くんが…?
いや、有り得ないっしょー…。
でも、あれ?
じゃあ逆に、なんで私はそんな普通のクラスメイトの鷹丸くんに……恋したんだ?