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ダチ的信頼感
【青春 恋愛小説】

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ダチ的信頼感-8

8.ダチ的信頼観

土日を挟んで、オレだけ四日延長した冬休みが明けた。
教室の戸をがらっと開けると、みんながいっせいにこっちを見てちょっとだけざわざわした。
…よかった、マスクしてて。ハズかしすぎる。
「おー、やっときたか」
と、清水。
「どうせ徹ゲーしすぎで朝起きれなくなったんだろ?」
と、小早川。
友達よ。病み上がりのオレに向かって予想通りのカンゲイの言葉をありがとう。
「大丈夫か?なんかまだ熱下がってなさそー」
宮田は一応心配しているらしい。

その時、

「おはよう」

森屋が教室に入ってきた。
「お、おはよう!」
とっさに返したオレに…

──
振り向いて笑ってくれた…!!
宮田じゃなく、オ・レ・に!!
もうそれだけで、それだけで…。

「何だよ今の!」
「笑ってたぞ!」
「なんで!?」
清水たちがものすごいイキオイで聞いてきた(でも小声)
みんなにもみくちゃにされながら、なんだか無性におかしくなってきた。

こういうのも悪くないかも。
そう思っちゃうオレは、なんて幸せなヤツなんだ。

「だって友達だし?」

その後宮田にかけられたコブラツイストは、全然痛くなかった。



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