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……タイッ!?
【学園物 官能小説】

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……タイッ!? 第三話「診察しタイッ!?」-4

「僕、参加します」

 最初に名乗りをあげたのは意外にも和彦だった。

「え、和彦君、参加しちゃうの?」

「はい。来年こそ必ず全国行きたいから……」

 どちらかというと引っ込み思案なイメージの強い和彦だが、総体で結果を残しており、また愛理の指導は彼にとって役不足といわざるをえない。

「でも、合宿中はその……」

 それは彼女も知るところではあるが、何故かもじもじとしだし食い下がる。

「是非お願いします」

 かといって拳を固める和彦の決意は折れそうになく、まっすぐに愛理を射抜いていた。

「うん。ガンバレ」

 部員に対する態度、というよりひとときの別れを悲しむ寂しい女を演出する愛理にたいし、部員一同手で風を扇ぐ。

「えっと、他に参加する人は?」

「……えー、どうしよ」

「……優はどうする? ……」

「……んー、バイトあるし……」

「……稔が参加するなら一緒にいこっか? ……」

「……先輩もどうです? ……」

「……あたし補習あるから……」

「……綾も参加しなよ……」

「……塾があるし……」

「……そういうの、っていうか集団行動は……」

 皆それぞれ予定があるらしく、なかなか参加希望者が出てこない。

「先生、それってマネージャーは参加できるんですか?」

 そんな中、里美が手を上げる。

「え? マネージャーって島本君のこと? えっと、あくまでも運動部員だけみたいね。ホストは全部大学の学生さん達と共同でするみたいだし」

「そうですか……」

「……里美さん、別に気を遣わなくても大丈夫だよ」

「……気なんか遣ってないってば! そういうのが自意識……」

「……ちがくって、参加者に制限があるんでしょ? 和彦君はいいとして、他を全部女子で行けばさ……」

 冊子によると桜蘭の割り当ては六人とある。一人は確定しているが、他四名を女子で埋めれば例の男子達を隔離できる。


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