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SWEETHEART
【コメディ 恋愛小説】

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SWEETHEART〜1人目〜-2

「よろしくね、あたしの名前はリカ・ワトン・マリーンよ」
「はぁ………。どこかで会いましたか?」
「いえ、あたしはあなたのボディーガードでマリーン星から派遣されたの。で、あなたが言ってた緑色の物体っていうのは、あたしたちの敵なの」
「おいおい、京、なんか胡散臭くないか?こんな可愛い子が嘘言うとは思えないけど」
「可愛いは関係ねぇよ!あんた宇宙人ってことだろ?」
「あなたたちから見たらそうなるわね。でも、嘘じゃないわよ」
「いや、信じがたい………」
「おい、京!失礼だろ!リカちゃんに!」
「なんでもう馴々しく呼んでんだよ………。ま、いいや。で、おれはどうすればいいんだ?」
「ん?、死なないでくれればいいよ」
「またおおざっぱな………」
そんな話をしていると急にリカが身構えた。
「え、何!?」
「後ろ!!」
振り返るとそこにはさっき京が屋上で見た緑色の物体があった。
「あ!これ!」
「ん?、正確にはこいつかな?生物よ、こいつ。キリキリ星人っていうの」
「へぇ?、だがさっきは何にもしてこなかったぞ?」
そう言うとキリキリ星人はいきなり飛び上がった。
「え!?」
京の真上10メートルほどを浮いている。
「…………で、何してくるんだよ?」
「落ちてくるわ。で、窒息させるのよ」
「ずいぶんとむごいな……早く京に落ちてくりゃいいのによ」
「おいおい、ふざけ」
2人で談笑していると、キリキリ星人は降ってきた。ずいぶん速く、面積も大きいため避けきれそうにない。
「やばっ!!!」
「そんなときのために………」
京はとっさに目を閉じてうずくまった。
「あたしがいるのよ!!!」
『どーーーん』

京の頭上で大きな音がした。京が見上げると、リカがキリキリ星人に飛び蹴りをいれていた。リカが足を押し出すとキリキリ星人は壁にすごい勢いでぶつかりそのまま消えた。

しばらくその場に沈黙が続いた。京はただ目を丸くしているだけで、青は何が起きたか把握できていなかった。それもそのはずで、キリキリ星人が落下してからリカが飛び蹴りをしてキリキリ星人が消えるまで1秒かかっていなかった。
「あ……ありが……とう……」
「いーえ、これが仕事だもの。京の命があって何よりよ」
「ひょっとして、リカちゃん本物!?」
青がようやく声を出せる状態になったようだ。
「そうよ、京を守りに来たって言ったでしょ。その任務を果たしたってわけ」
「でも、なんでおれが狙われてるんだ……?」
京は納得できずに聞いた。宇宙人といざこざを起こした覚えなどないからだ。
「それはね……」
「あ、あぁ……」
京は固唾を飲んだ。
「あたしにもわからないんだ」
「はぁ!?」
京と青は思わずこけてしまった。
「あたしはただ、日田京という地球人を守れとしか言われてないから」
「あー、そーなんだー」
京はまたわけのわからないといったような状態になってしまった。
「ま、とにかくよろしくね、京」
「まぁ、命が狙われてりゃな………それにさっきも助けてくれたしな。よろしく!」
京とリカは握手をした。
「おい!なんで京がこんなに可愛い子と仲良くなってんだ!」
たしかにリカはとても可愛い。水色の髪も、大きな茶色っぽい目も、なによりスタイルがいい。リカは高校1年の男なら誰しも埋もれてみたいような胸をしている。そしてウエストはしゅっとしてしまっている。
「おれは命狙われてんだぞ!そんな悠長なこと言ってられるか!」
「だとしても!………くそっ!」
こうしてリカは京公認のボディーガードとなった。


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