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恋人に捧げる舞子の物語
【SM 官能小説】

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恋人に捧げる舞子の物語(驟雨編)(その1)-5

鞭の甘美な痛みにあなたの瞳が曇ってくる…微かに開いた薄い唇の端から滴るよだれが、のけ反
るあなたの喉咽もとに糸を引くように流れる。
男は淫靡な笑いを浮かべ、甘えるようなあなたの白い喉もとを掌で撫でる。そして卑猥に唇を指
でなぞる。あなたの耳元に生臭い息を吐きながら、その耳朶を噛み、喘ぐあなたの唇を塞ぐよう
に接吻する。ねっとりとした舌があなたの唇を這う…そしてあなたの白い喉咽元を男の掌が少し
ずつ絞め始めたとき、眩暈のするような息苦しさと快感があなたを襲うのだった。


 …欲しい…欲しいわ…


あなたは鞭に打たれ、肩で息をしながらその痛みに耐えるときほど、男のものが欲しくなるのだ。

男はあなたの唇に血のように赤い口紅を塗る。その赤く縁取られた唇が、男の欲情をほどよくそ
そる。そして男はあなたの口の中に指を含ませる。
あなたはその指を男の肉根のように咥え、しゃぶり始める…。あなたの唇の中が男の指で捏ねあ
げられる快感…あなたは少しずつ込み上げてくる疼きとともに、激しく男の指をしゃぶりあげて
いくのだ。


 あのときと同じだった…


恋人との愛の終わりが見え始めたときの息苦しさ…あなたは、あのとき、無性に恋人のペ○スを
欲しがった。欲情に取り憑かれた牝獣のように、彼のズボンのファスナーを開き、貪るように彼
の萎えた肉棒を握りしめた。彼の垂れた陰嚢を鼠のように吸い、縮んだ赤黒い包皮に包まれた、
萎えきったペ○スを咥え、執拗に舌を絡ませ、その亀頭から滴る雫を激しく求めていた。
あなたは、自分から離れていく彼のペ○スをしゃぶり尽くしたかった…彼の精液を啜り尽くした
かったのだ。


恋人と体を擽り合いながら、あなたはすでにわかっていたのだ…終わりの形が見えすぎるほどそ
の愛の行為が、決してあなたの体に愉悦をもたらさないことを…。
だからこそあなたは、あなたのすべてを恋人に委ねることに臆病だったのだ。虚像となったあな
たの体が、彼の裸の上で、ただ陽炎のように揺れているだけだった。彼がどこかで妻を抱いて
いることに対するあなたの嫉妬だけがひとり歩きを始める。

あなたは、恋人にいつまでも見つめられたかった…。いや、あなたという女を捕らえて欲しかっ
たのだ。恋人の心の中が激しく揺さぶられるくらい愛液の溢れたあなたの淫らな体を感じて欲し
かったのだ。



「…やっ、やめて…何をするの…」


鞭打ちから解放され、床に降ろされた体をぐったりと横たえたあなた…そのあなたの手首と足首
に、男は強引に縄を掛け始めた。
胸の前で束ねるように縛った手首と足首を、天井の滑車から垂れ下がった鎖で再び吊り上げられ
るのだ。背中を丸めた海老のようなあなたの体は、まるで捕らえた獲物の肉の塊のように体を宙
に吊られ、白い太腿の付け根の可憐な翳りと双臀の深い奥壺を生々しく突き出していた。


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