「午後の人妻 童貞嫐りF」-3
ようするに、
こんな配慮がされているのも、
日中のYホテルは、
完全にラブホテル化しているといっても過言でないからだ。
そして、
これを利用しているカップルの、
案外に多いことの証明にもなる。
ただ、こんなシステムがあることを、由子は当然知らなかった。
すべて内藤夫人から教えられたことで、利用するのもこの日が初めてである。
チェックインをすませて地階に戻った由子は、健哉とともに件(くだん)のエレベーターに乗り込んだ。
上昇するエレベーターの中で、由子はこの前の亨とのときのような緊張感はないことを感じていた。
隣に並んでいる美少年の、筆おろしを愉しもうという、余裕すらあるように思われた。
一方、
隣の健哉からは、
ガチガチの緊張ぶりが伝わってきた。
何の前準備もなしに、
いきなり初体験の場がしつらえられ、
ホテルに連れ込まれてしまったのだ。
その緊張ぶりと狼狽ぶりは可哀想なほどで、美少年だけになおさらの感がある。
「そんなに緊張しなくてもいいのよ。
私が上手にリードしてあげるから、安心してまかせて」
その耳元にやさしく囁いてやった。
健哉は上気した顔を二度、三度とうなづかせた。
由子は彼のGパンの股間のところが、
モッコリと盛り上がっているのを見た。
ガチガチの緊張のなかでも、
股間を膨らませているのが、
何だかおかしい。
そうこうするうちに、インジケーターサインが6階を示して、エレベーターが停止した。
ドアが開き、ふたりは肩を並べてフロアに出た。
由子と健哉は連れ立って、6階603号室の部屋に入った。
部屋の造りは、いわゆるビジネスホテルの仕様だったが、全体に広めでスペースに余裕がある。
ベッドがしつらえられている奥の窓際には、小さいながら2脚のソファが向かい合わせに置かれていた。
由子はそこに健哉を座らせると、部屋に備えつけられているポットで湯を沸かし、紅茶を淹(い)れる準備をした。
「いきなりこんなホテルに連れ込まれて、
健哉クンは後悔しているんじゃないの?」
「いや……
ラッキーだと思っています。
おばさん……
あっ、いや。
奥さんのようなきれいな人に、
初めての相手をしてもらえるなんてラッキーだと……」
健哉がさっきよりも顔を上気させながら言った。
緊張の度が増しているのが分かる。