冷たい指・女教師小泉怜香 最終話-6
「ヤマト……今日…生徒会あんだろ?」
いつもの落ち着いた口調で言いながら、ゆっくりと腰を使い始める亮。
亮の身体が密着するたび、シャワーブースの薄い壁がミシミシと不自然にきしむ。
「……部活のほうは…俺が…回しとくから」
下から強く突き上げるようなゆっくりとした動き。
身体そのものが内側からどろどろに溶けてしまいそうな快感の波が、リズミカルに私を襲う。
「……んっ……ん…んんっ……」
もうごまかし切れないくらい、私の吐息は大きくなっている。
気がつけば私は、更なる激しい摩擦を求めて無意識のうちに自分からも腰を前後にゆすってしまっていた。
これ以上声をこらえることは出来そうになかった。
もうダメ。私だとバレてしまう―――。
そう思った時、亮が突然シャワーのコックをひねった。
ザアッという水音がブースに充満して、冷水が全身に浴びせられる。
あまりの冷たさに一瞬悲鳴をあげそうになったが、キスで唇を塞がれた。
床にくしゃくしゃになった学生ズボンがみるみるずぶ濡れになっていく。
激しい吐息がシャワーの音に掻き消され、扉の向こうのヤマトの気配も一瞬だけ消えたように感じられた。
亮の舌が私の口の奥深くまで侵入して来て、貪るように私を攻め立てる。
少しずつ温度があがっていくシャワーに全身を濡らしながら、私たちはケモノのように絡み合った。
「……あっ…ハアッ……んあっ……」
上と下の粘膜をお互い擦り合わせながら、互いの身体を夢中でまさぐりあう。
狂おしいような快感の中、私は全身で亮を感じていた。
もう壁の向こうのヤマトには亮が何をしているのかわかってしまっただろう―――まさか相手が私だとは思わないだろうが―――。