冷たい指・女教師小泉怜香 最終話-5
「ああ。シャワー室」
緊張に身を硬くする私を面白がるように、亮は私の身体をまさぐりながら平然とヤマトを呼ぶ。
「……シャワー?んなトコで何してんねん」
シャワー室のカーテンが勢いよく開く音がして、足音が近づいてきた。
「中におんの?――相原の具合どうやった?」
薄い扉のすぐ向こうから聞こえるヤマトの声。
「――相原、ただの腹痛だってさ。今保健室で寝てるよ」
亮は私の身体をわざと扉のほうに押し付けて、クリトリスを擦っていた指を濡れたラビアの中にズブリと挿入してきた。
「……んんっ……」
ボディーソープが膣壁の粘膜にしみて、ちくちくするような痛みと快感が私を襲う。
息つく暇もなく、侵入してきた指が中を乱暴に掻き回し始めた。
なぶられている蜜壷から聞こえるくちゅくちゅという卑猥な音が、異様に大きく感じられる。
感じる部分を的確に刺激され、声を出さないように唇を噛んだが、鼻腔からは荒い息が漏れてしまっていた。
「……ヤナ?……大丈夫か?」
明らかに不自然な吐息に、ヤマトが不信感を抱いている。
「――大丈夫。今行くよ」
平然と言いながらも、私の身体を攻め立てる指先は何かに苛ついているようにどんどん激しさを増していく。
亮は正面から私を抱くと、片脚を高く持ち上げ、トランクスを半分ずり下げて自分自身のいきり立つペニスを濡れたヴァギナに二度、三度と強く擦り付けた。
『……まさか…今…挿れるの……?』
必死で腰を引こうとしたが、強引に引き戻されて硬いモノを一気に突き立てられた。
「……んあ…っ……」
指とは違う圧倒的な存在感が私の下半身を埋めつくす。
コンドームをつけていない生々しい感触。
こんな状況なのに、今日が危険日でないことを頭の中で急いで計算して一応安心している冷静な自分が滑稽に感じられた。