「午後の人妻 童貞嫐りE」-2
「私の知り合いの奥様に、内藤さんという方がいるんだけど、よかったら紹介してあげるわよ。
私より2つ年上だけど、美人でナイスバディの奥様だから」
それを聞いた亨の顔に、喜色の色が浮かんでいる。
由子より美人でナイスバディだというのが、彼の食指を動かしたらしい。
内藤夫人とはすぐにメールと電話で連絡して了解を取りつけた。
若い男の子を紹介するという話に、
夫人がのってこないわけがなかった。
内藤夫人と亨のふたりを引き合わせたのは、その週末だった。
バイパス沿いのファミレスで会うなり、ふたりともすぐにたがいのことを気に入ったようである。
夫人はたちまちトロンとした焦点の合わない眼差しをして、
夢想の世界に入ってしまったようであった。
おそらく目の前の少年とのセックスを想像して、
心はここにない状態だったにちがいない。
一方の少年のほうも盛んに上目遣いをして、
夫人に熱い視線を送っていた。
熟れて艶々とした熟女の魅力、
とくにその豊満な胸に目を奪われているようだった。
彼のほうも夫人のことを気に入ったのはまちがいないようだ。
「このままお持ち帰りして、
ホテルに直行というのもありなの?」
内藤夫人がどちらにともなく聞いた。
「あっ、オレなら、このあとの予定はないから、どこへでもつき合えます」
亨がしゃっちょこばって応えた。
「そう。
じゃあ、
いまから行きましょう。
由子さん、
いい子を紹介してくれてありがとう」
内藤夫人は平静さを装ってすました表情で言ったが、由子には嬉しさを押し殺すのに必死なのが分かった。
夫人と亨はいっしょに立ち上がると、
ふたりで肩を寄せ合い、
腕を組んで、
ファミレスを出ていった。
その後ろ姿は恋人同士というよりも、
まるで母親と息子であった。
その晩、内藤夫人から由子に宛てて電話があった。
それでホテルに行ってからの、亨との行状がこと細かに報告された。
例によって、
卑猥な単語や、
卑猥な表現を交えて報告だったが、
結局のところふたりはセックスの相性がよいから、
しばらくセフレとしてつき合うことになったという。
由子にとっては、
亨の関心が自分から内藤夫人のほうに移り、
執拗な誘いから解放されたのは願ったりであった。
その後も由子はコンビニの仕事をつづけていた。