「午後の人妻 童貞嫐りD」-6
心臓の動悸が昂まってくるのを感じる。
乳房からラビアへ、ラビアからクレバスへと、
彼女を襲う快感の波は確実に大きく太くなっていた。
ただ、彼にGスポットのありかを教えることはしなかった。
童貞少年が覚えるには、まだ早すぎると思ったからだ。
ついで、亨の指がクリット嬲りに移っていく。
すでに肥大しているクリットは、
肉の溝から突起して飛び出したようになっている。
その尖り勃った頂が指の腹で圧しひしゃげられ、
円を描くようにしてまろばされていった。
かなり乱暴な嬲り方である。
しかしまた、その愛撫の拙さも童貞少年の真骨頂だと思うようにした。
由子の肉体は熱さを増し、
沸騰して、
煮え滾(たぎ)っていくのだった。
「ああ、いい。
それ、いいわ……
もっと、もっとグリグリして……
ああ、いい。
もっと、もっとよ」
腰が浮き上がって上下に振れはじめている。
自分でもはしたないふるまいだと思い、止めようとしても腰は自然に振れてしまうのだ。
快感曲線が急激な上昇カーブに転じ、
ラブジュースも噴き零(こぼ)れるように溢れてくる。
由子の喜悦は、
限界寸前まで押し上げられていたのだ。
「ああん、もうダメ。
ダメになっちゃう……
イクのはオチ○チンでイキたいの。
オチ○チンを……
早くオチ○チンを繋いで……」
由子は中空に両腕を差し出して、
亨の身体を求めるような仕草をした。
それを見た亨が、クリットから指を離しながら、ボソッとした声で言った。
「まだ、クンニをしてないよ。
先にクンニをしないと」
「クンニなんて、あとでいくらでもさせてあげるわよ。
私、もうイキそうなの。
そっちのほうが先よ。
オチ○チンでイキたいの。
早く、早く繋げて」
「クンニをあとまわしなんて、順序が逆じゃないのかな?」
クライマックスを切迫させていた由子が、少し強い命令口調で言っても、亨は頑なまでにクンニにこだわっている。
童貞少年にとっては、人生で一度限りの初体験である。
何ごともオーソドックスに、教科書とおりに順序だてて経験してみたかったようだ。
その気持ちも分からなくはない。
ふたりでそんな応酬をしているあいだに、燃えたち煮え滾っていた由子の官能が、しだいに醒めはじめていた。