エース-14
「ひろみ。可愛いわ。気持ちいいわよ。」
舌を絡めてシャブリ、ひろみが全霊を込めて愛情を注いでも、麗華は微動だにしない。
ひろみはしばらく愛撫を続けたが、麗華の反応の無さに不安を覚えた。
「どうして感じて下さらないのですか?」
「ひろみ。気にすることはないのよ。
乱れたくないだけなの。
凄く興奮してビンビンに感じているわ。
だから、そのまま愛撫を続けて良いのよ。」
その時、部屋のドアがノックされた。
「お入りなさい。」
麗華が応えるとドアが開き、そこに優子が立っていた。
「優子!」
ひろみが悲鳴に似た声を上げる。
「ひろみ。わたくしが話して来てもらったの。
優子さんは、ひろみの心を計りかねているのよ。
ひろみは優子さんを好きだといいながら、わたくしも愛しているという。
優子さんに分かってもらうには、わたくしとひろみの関係を見てもらうのが一番だと思ったの。
それを知った上で、もう一度二人の愛の形を考えればいいわ。」
二人の痴態を目の当りにしても優子は落ち着いている。お蝶夫人が優子に話しをしているのなら、それが良いとひろみは思った。
「優子さん。こちらに椅子を用意したわ。」
麗華は、ベッドの横に置かれた椅子を案内した。
優子が椅子に座るのを見届けると、麗華はひろみの制服を一枚ずつ脱がせていった。
そして、二人は一糸まとわぬ姿で、麗華のダブルベッドへ上がった。
ひろみが下になり、二人の体が重なりあう。
「あふう!」
「んんん!」
ひろみの吐息が漏れ始める。麗華は、体を重ねただけで、まだ何もしていない。
「お願いです。」
ひろみが消え入るように呟いた。
「優子さんの前で、いいの?」
「いじめないで下さい。」
麗華の唇が、ひろみの唇にわずかに触れた。そして、麗華の唇がゆっくりと左右に動いた。
「はあああああ!」
ひろみがあえぎ声を上げる。更に麗華の舌が、ひろみの唇をなぞる。