エリザベス・悲劇の人形たちU-2
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豪勢なランチを食べ終えた子供人形たちは、お昼寝タイムである。
ベッドの中で3体の子供人形たちがコッソリと語り合いを始めた。
エリザベスママは聞いていないと思いきや…
グロリアスが物陰から聞き耳を立てていた。
3体の会話をフツーに訳すると…
「私たちって、幸せ」
「幸せ?」
「だって、こんな広いお部屋で素敵なお洋服着て、美味しい物をお腹イッパイ食べられて、みんなと楽しく遊べるじゃなーい」
「そうネェ」
「ママのお陰だわ」
「ママのお陰よ」
「私たちの為に素敵な家具や、オシャレなお洋服を用意してくれたし」
「美味しいご馳走もね」
「温かいお風呂も用意してくれるわ」
「素敵なベッドは、ママの手作りだって」
「サイコー!」
「これからも、ずっとずっと幸せイッパイだわ」
「ママって、大好き!」
「大好き!」
「私たち、幸せ!」
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くぅー、くぅー
スヤスヤと眠る子供人形たち。
「ワタシノ、カワイイ、コドモタチ。スヤスヤ、ネムル」
可愛い我が子の寝顔を見て、エリザベスママはニコニコしていた。
可愛い子供人形たちに囲まれて幸せ気分に浸っているのだ。
毎日、笑顔笑顔でいてくれたらイイ。
美味しい物をイッパイ食べて、思いっきり遊べばイイ。
これからもずっと、可愛い女の子でいてくれたらイイ。
エリザベスはそう思っている。
子供たち…
私だけの、宝物。