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熱血的な乙女?
【歴史物 官能小説】

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熱血的な乙女?-6

「それではわしらはここで…」

そう言って立ち上がる長老。

「ん?何処行くんだ?」
「わたしたちは他のとこで夜を明かします」

割って入る孫娘。

「この村ではそうしてるのですよ。私達の村ではそれが最大級のおもてなしだと思いまして」
「そうか…」
「それにあなた方のお邪魔になってしまいますし…」

口に手をあてぷぷっと笑う。

「あんた…」
「そっ、それじゃでわでわごゆっくり!」

慌しくドアを閉めて去っていった。
俺が気付かないうちに刀に手を伸ばそうとしていたからかもしれないとおもったり…。

「騒がしいものたちだったな」
「ちょっとばかしおいたが過ぎると思うが」
「それよりそち、あまり脅かすでない」

見ていたのか…。
何気に鋭い。

「脅かすようならば私達も山賊と変わらぬぞ?恐怖を払いに来たのに…」

その言葉でピンと来た。

「それでさっき怒ったのか?」

つまりだ。
村人に刀を突き付けた時の事。
村人は俺の力に恐怖した。
いつ自分の命が奪われるかわからない。
このまま皆死んでしまうかもしれない。
そんな恐怖。
その恐怖を無くすため来たのに俺は一瞬でも恐怖を与える側になった。
美麗は許せないのだったのだろう。

「って感じか?」
「…」

そんな自分なりの予想を美麗に問い掛ける。
その問い掛けに対して黙り床を見る美麗。
つまり正解だ。

とっ思いきや。

「半分正解…」
「半分?もう半分は?」

そう言うと顔を赤らめる美麗。



「そちを…」

口をもごもごさせつつはっきりとこう言った。





「そちを悪く思って貰いたくなかったのだ…」

俺のいる方とは反対に顔を向ける。

「そちは本当は心優しき人間だ。それを皆に誤解され悪く思われるような事にはしたくない…私は…」
「はい!そこまで!」

美麗に歩みより頭にポンッと手を置いた。


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