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熱血的な乙女?
【歴史物 官能小説】

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熱血的な乙女?-1

『付いてこればわかる』

そんな言い方をしたら美麗に付いて来ないという選択は恐らくないであろう。
それを肯定するかのようにきっちり美麗は俺の後ろに付いて来ていた。
まぁ下手に引き離すより目の届く範囲に居た方が無事が確認できるし気が楽になるであろう。
そんな良い方へと物事を考える。


考えてたんだが…


「何故村に行く前にこんな強い山賊に会うのだ!!」

っと騒ぎながらも薙刀を振る美麗。もちろん俺も剣を振っている。
教えられた道通りに分かれ道では左に進み村を目指していたのだが…10人ぐらいの山賊に囲まれて応戦していたのだ。
このぐらいならばあまり時間をかけずにすぐに終わらせることが出来る筈がやけに時間がかかってる。
山賊がやけに強いのだ。
とは言っても俺や美麗の腕までは行かない人並みの腕だが、連携の取れた戦い方で苦戦を強いられている。
一方の俺達はとゆうと…

「おい!やたらと振り回すな!前出れないだろうが!」

俺は美麗の振る薙刀を避けながら山賊と戦っていた。

「そちがそこに居るのがいけないでわないか!」

っと聞く耳持たず薙刀を振る美麗。
この会話をしてるとゆうことは…もちろんこっちの連携は最悪だ。

「ふっ…たかが武士ってのはこんなもんか…」

山賊のリーダー格であろう者が嘲笑う。
それを目にし、耳にした美麗の眉がぴくりと動き険しい表情…。

「貴様!」

はぁ…馬鹿か…。
俺はそう思いながら刀を持ち替え、刃の付いてない方を突撃しようとする美麗の足下にすっと差し向けた。
美麗はいつしかの様にではないが…前にバランスを崩し、そのまま倒れると思いきや、薙刀を地面に突きなんとか立ってる状況を作る。

「そち何をする!」
「安い挑発に乗ってんなよ阿呆」

そう言い放ち、美麗の背中をポンッと叩くと保っていた絶妙なバランスを崩し地面に倒れた。

「そんな荒れた心でまともに戦えるわけないだろうが」

そう言って、出してあった二本の刀を一本鞘に収め逆手にもち、もう一本の刀は山賊たちに向ける。

「よし来いよ」

その言葉を言い放つと山賊たちは大笑いをする。

「二人がかりで倒せなかったのに一人で倒せる訳ないだろうよあんちゃん?」
「ふむ…まぁいい…来ないのならこっちから行くぞ」

そう言って出してある刀を盾に突っ込んで行く。

「猪武者ってやつか…?殺れ!」

その言葉を合図に二人の山賊が一人は俺の首に、一人は腹に刀を振る。
俺は咄嗟に頭を下げて首に迫る刀を避け、腹に迫る刀を予め出していた刀で受ける。
鞘にしまってあった刀を勢いよく逆手のまま引き抜き、その勢いを保ったまま山賊の腹を切りつける。
そのままクルッと体を回転させ首を狙ってきたやつに背を向けると逆手に持っていた刀を脇から相手の腹に突き刺した。
呻き声を上げて倒れ込む山賊の声はほぼ同時だ。


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