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熱血的な乙女?
【歴史物 官能小説】

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熱血的な乙女?-5

そして招かれた一つの家。
窓を閉め切り外からは分からなかったが室内は明るかった。
中に入ると台所でお湯を沸かしている若い女がいた。
少々驚きながら暖炉の前に座った。

「して…主らは本当に退治の物かな?」

座ってる俺と美麗を交互に見てかすれた声で尋ねる老人。
こくりと頷くと再び言葉を続けた。

「ふむ…主らみたいな人が来たのは主ら含め二十人じゃ…」
「それで?」
「ふむ…何も動じないか…」
「それを聞いてうろたえると思うか?」
「いやなに…大抵のものは10人ぐらい来てもだめだったと聞いたとこら辺から表情が微妙にゆがむ者ばかりじゃった…」
「まぁ俺はどうも感じないしどうなっても別に構わないさ…心配なのはこいつだ」

そう言って美麗の頭をポンッと叩く。
何か睨んでは来るが何も言わなかった。

「まぁそのくらいで無駄な試しはなしにしてくれ。山賊の情報が欲しい」
「確かにそうじゃな…して…どんな情報がよいかのう?」
「この村の被害状況。山賊に関する分かる限りの情報だ」

被害情報はあとあと大きな村に行った時、報酬を受けとるに時に報告しないといけない事柄なので聞いておかないといけない。
そのあと幕府から被害に応じてちょっとした支援を受けれるからだ。

「ふむ…ちょっと待たれよ…夜千(やち)!」

お茶をいれていた少女をに向かって言った。

「なんでしょう?じじ様?」
「情報を…」
「あっ…はい」

そう言うと湯飲みをお盆に乗せ、それを俺らの目の前に置いた。

「私はじじ様の孫の夜千といいますよしのに…」

軽く自己紹介をする彼女はちょっと幼い感じもするが可愛らしいような様子を覗かせる。
普通なら山賊にもう連れてかれているような存在であろう。

「さて情報ですね…まず山賊に関する情報ですが…アジトの位置はいつも北の方から現れるので恐らくそちらの方面かと…」
「数は?」
「はっきりした数は分かりません…いつもこの村に来る山賊は二十人程度と聞いていますが…見る顔は度々違うそうです」
「言い方からしてあんたは見てないような言いようだが?」
「この情報は村の方たちから…私を含め女性たちは隠れてますので…」

この村は所々考えてる事があるようだ。
団結の取れた行動、幾つも村を見て来たが罠まで仕掛ける村はなかったし、一回山賊の襲撃があった時点で士気がさがり、もうだめだと諦める所がほとんどだ。

「それで被害は?」
「穀物による被害が酷いですね。あと男女殺されるなど連れ去られるなどの特にはないですね」

その言葉を聞いておかしな顔をする俺。
大抵の山賊は穀物より女を欲しがる。
例え身を隠していたとしてもそこらへんの男でも取っ捕まえて脅したりして居場所をはかせるものだ。
首を少々傾けながらも報告を聞いた。


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