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熱血的な乙女?
【歴史物 官能小説】

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熱血的な乙女?-4

「よくあるな罠だな…」

そう言った時であった。

「かかったぞ!いけー!」

静まり返っていた場面にいきなり雄叫びが響き渡った。
恐らく俺らを山賊と間違えているのだろう。

「ちょっと任せてろ」
「えっ!?ちょっ!」

美麗を一気に引き上げ、肩に乗っけた状態で剣を抜いた。

「そち何を考えておる!そんな状態なにを!?」
「ハンデないと勢いでブス!って殺っちゃうだろ?」

そして一人、鍬(くわ)を持った村人が突っ込んできた。
一応刀は逆さに持ち替え隙だらけの彼から鍬を叩き落とした。
そしてスッと刀を向ける。
その一瞬の出来事に恐れを抱いたのか、村の皆は後退っていた。

「終わったであろう!早く下ろさぬか!」

足をジタバタさせ下ろすように促す美麗。
取りあえず下ろすと、

「何をしている刀をしまわぬか!」

何故か俺は怒鳴られた。
取りあえず言われた通りにしまうと、美麗は突進してきた農民に怪我がないか確認をしていた。
村の皆は首を傾げおかしいといった疑問点を抱いているだろう。
山賊が女を連れて来るような事はまずない。
そんでもってあの状況なら突進してきたこの農民は躊躇なく殺してるはずだ。
まぁ大抵思ってることはそんな事だろうと自分は勝手に思いこむ。

「美麗事情説明してやってくれないか?」
「なんで私が!?」

こいつなんで怒ってるんだ?

「まぁ俺は手を出しちまったからな…怯えて近付けないだろし…」
「ふむ…すまぬがそちこの村の長まで案内してもらえぬか?」

怪我の確認を終え、農民に尋ると有無を言わず手招きして案内していった。
美麗はなにやら年寄りくさい自分と話し始めた。
恐らく長老だろう。
俺はというと…。
そこらじゅうから妙な視線をしばらく浴びせられる事になっていた。


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