ネコ系女 #2-7
私に被されたジャケットをギュッと握った。
私の匂いが溢れるこの小さい部屋の中に、唯一別の存在を示すもの。
「だって仕方無いじゃん」
声に出さないと心が痛くて堪らない。
「仕方無いじゃんか」
彼らには、私の生き方を否定されてるみたいで一緒にいるとイライラしてくる。
「仕方、無いじゃん」
だけど、少し羨ましくて…。
「私はネコなんだもん」
傷付けたことをいつも後悔する。
【ネコ系女は一人で落ち込む】