憂と聖と過去と未来3-8
廊下に出てすぐ、誰かとぶつかった。
「あ…ごめ…」
「……おはよう、柊さん」
「お…はよ…」
「教室が騒がしかったけど…なにかあったの?」
「……なにも」
あたしはそれだけ言って、そそくさとお手洗いまで急いだ。
佐山さん…
絶対に今の話、聞いていた。
きっと今頃、いきなり入ってきた佐山さんを見て、教室は静まり返っているだろう。
……どうしよう。
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