光と影 act.6-2
「僕は、君の…いや…ルナのことが好きだ!
人間じゃないことを考えて気持ちを押し殺そうとした……でも…好きで堪らない。始めて会った時からずっと。
だから、"俺"は毎日ルナに会いたい」
―…本当に? 今……俺って…
「言えたみたい。 ちゃんとルナを好きだって認めたら言えたんだ。
生きてることを実感したから」
ルナは黙って涙をぽろぽろ零した。 俺にはその涙の正体が分からなくて、声を掛けることが出来なかった。
―わ……たし………
「ん? 何?」
―わたしも好き……
「……マジすか」
―うん…
きっと俺達の顔は真っ赤だ。
まさか両想いだとは思ってなかった。寧ろ、そういう対象でさえないと思ってた。
「…っと…抱きしめてもい?」
―はい…
抱きしめたルナの身体は細くて俺は壊してしまうんじゃないかと思った。
でも、普通の女の子と同じような温かさだった。
人間のような…
「……俺さ…手術しようと思ってるんだ。助かる可能性はもちろん低い。けど、この状態が続いたらお互い傷付いてばかりだと思うから… でもルナが手を加えちゃダメだからな!」
―でも…
「大丈夫。俺が生きたいと強く願う限り俺は死んだりしない。」
―絶対…生きて帰ってね…
「当たり前。ルナ残していけるかよ」
―ありがとう…
「帰ってきたらあんなことやこんなことしようなー♪」
―ちょ…っと!
「嫌なの?」
ルナは真っ赤な顔を隠すように俯いてしまった。
「可愛い★ 絶対帰るから」
俺はルナの唇に唇を重ねた。