投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

光と影
【ファンタジー 恋愛小説】

光と影の最初へ 光と影 17 光と影 19 光と影の最後へ

光と影 act.6-5

「なんで……ルナのために病気治したのに…どこだよ……見えねーよ…ルナ」



ルナは…大介の隣で涙を流して寄り添っていた。





それから、更に10年の月日が流れた。


俺は勉強してそれなりの大学に入り、大企業に就職。


家からパソコンでデータを送ってできる仕事のある、この会社を選んだ。


家で見えない彼らと話しをするために。


もちろん、友達と遊んだり飲みに行くこともある。元ヤン仲間はこの会社に入れたことを驚いていたが。


交際も見合いも結婚も全部断っている。ルナのために。


ルナは『現実の見える子と付き合って』と書いていたがそんなことできない。見えなくてもそこにいるのが分かっているのだから。


俺達は世間的には有り得ない関係かもしれない。


でも、お互いが想い合えているのならそれでよかった。


俺は見えない恋人の感覚を感じ取って晴れている夜は、唇を交えるのだ。


月の輝く元で。


光と影の最初へ 光と影 17 光と影 19 光と影の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前