振り向けお前っ!10話〜デート、告白、夏の夜の海・・・-11
3…2…とカウントが進んでいく。
0まで行ったとたん、落ちると思って心の準備を終わらせた。
が、落ちない。
「・・・・え?」
「降りないわね。」
「故障・・・か?」
そういった瞬間落ちた。
「うわあぁ!フェイントかよー。」
その後も数々の絶叫マシンに付き合わされた。
ジャイアントフリスビー、トップスピン、フライングカーペット・・・・
「・・・・・うぇ・・・」
「大丈夫?」
「まだ・・・・・全然平気だ・・・」
ふと時計を見る
結構な時間がたっていた。
「なぁ、水族館あるみたいだから行かないか?」
もう絶叫マシーンはこりごりなので別の場所に行きたかった。
「いいわよ。」
水族館へ来た。
「・・・・なぁ阿佐美?」
「何?」
「今日は楽しいか?」
「な、なんで急に?」
いきなりそんな事を言われたので答えに戸惑った。
「いつもみたいにハイテンションじゃないから。」
「私にだってそういう時があるのよ。」
そうか、ならいいけど、と悠太が返して奥に進んでいく。
熱帯魚コーナーあたりだった。
「魚とか良くわかんないけど、色とかきれいなのがいっぱいいるな。」
「まぁ、さすがにエンゼルフィッシュくらいは知ってるでしょ。」
「一応な・・。」
なぜ知っているかと聞かれると、昔阿佐美が飼っていたからである。
「お前に良く見せられたからな。」
皮肉っぽく言うがあんまり聞いてないみたいだった。
(またぼーっとしてるな。)
しばらく進むと大きな水槽があって、何種類もの魚やイルカなどが泳いでいた。