想いのいきつく果て〜決意〜-6
「紘子……別に終わりちゃうで。
俺な、始めは紘子が人妻やから迷惑かけんとこ思うとった。
紘子に旦那がおるように俺にも彼女がおる。
このままの方がお互い楽やん…そう思った。だから………」
「……しのくん言って?」
「空港の帰り、『24』の家に行った。ゴメン…」
「…ううん、仕方ないよ…」
「それから……sexも……ほんまごめん…」
「……言ってくれてありがと…しのくんも辛かったね…」
「…ひろ?…」
何で感情を押し殺す?
何で我慢ばかり……
「しのくん…私ね我慢してるんじゃないから…でも今だけだよ?怒らないのは……だって心の奥底では妬いてるもんすごく…」
紘子は泣きながらも静かに俺を見据えた。
「紘子…」
「最初チャットで話したけど、私はずっとしてなかったでしょ?いわゆるセックスレス。
でも同じ屋根の下に住んでる事には変わりない。
しのくんだって私より嫌な思いしてる。
だから今だけ…」
「ひろ……でもな、俺もうお前以外と出来そうもない…それに…顔のアザ見て、もうこのままじゃいられない、そう感じたんや。
ただ、今の俺じゃ旦那に対抗出来ひん。世間的に見ても俺不利やん。
だから、今出来ることはすべてちゃんとやりたい」
「……しのくん………」
紘子の頬を涙が一筋つたう。
「………俺泣かせてばっかやな…」
しのが私の目を見つめ涙にそっと口付ける。
「ひろ…今日はいっぱい俺を感じて……」
そう言いながら鎖骨にスーッと舌を這わせた。
「…しのくん…ぁん……あぁ…」
「俺の指も…舌も…ちゃんと覚えて…」
耳を舐めながら甘い声で囁く。
「はぁぁん…あぁ…」
「ひろ…お風呂いこ…」
急に体がフワッと浮いたかと思うと、お姫様だっこでバスルームに連れていかれた。
「綺麗にしよな」
しのはボディソープをたっぷり手につけると首、腕、お腹、背中と手を滑らせていった。
「…あっ…」
「ひろ…洗ってるだけで感じるん?」
「はぁ……しのくん…お願い……」
「どうしてほしい?」
後ろから胸のまわりだけ手を滑らせて聞いてくる。