投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

僕とあたしの夏の事件慕?
【幼馴染 官能小説】

僕とあたしの夏の事件慕?の最初へ 僕とあたしの夏の事件慕? 103 僕とあたしの夏の事件慕? 105 僕とあたしの夏の事件慕?の最後へ

僕とあたしの夏の事件慕? 最終話 「あたしの事件慕」-5

「どうしたの? 真琴……」

 そういえば、誰かに苛められたり、からかわれた後の真琴はいつもあたしに泣きついてきたっけ……これもさっきの続きと考えれば納得いく。あたしと真琴の習性みたいなものだしね。

「僕は澪のことが好き……。なのに……僕……」

「ほらほら、泣かないの。真琴は男なんだから……」

「うん。そうだね、僕は澪を守らなきゃいけないんだし、いつまでも泣き虫じゃいられないよね」

 涙を拭く真琴が何を後悔しているのか、あたしには想像がつく。
 あの三日間、真琴になにがあったかは知らない。けど、真琴が男の子から男になったのは知ってる。それはとっても誇らしくあり、切なかった。

 起き上がろうとする真琴をあたしは逃がすつもりなんかない。
 腕を回して引き寄せる。ついでに逃げられないよう、きりもみになって体勢を入れ替える。

「澪?」

 きっと何が起こったのかわかってないんでしょ? いま、真琴は捕まってるの。

「真琴とあたしは幼馴染で友達以上……それでいいの?」

 あたしの精一杯の強がり……これ以上は、どうすればいいのか知らないもの。

「それとも……怖い?」

 挑発するように言うけど、真琴はまだ何かに戸惑ってる。

「澪は僕のこと……」

「わかるでしょ? それぐらい……」

 そんなこと気にしてたの? ふふふ、結局あたしのことなんかわかってないんじゃない。
 いつもは澪のこと何でもわかるとか言っておきながらさ!


僕とあたしの夏の事件慕?の最初へ 僕とあたしの夏の事件慕? 103 僕とあたしの夏の事件慕? 105 僕とあたしの夏の事件慕?の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前