双子月5〜ふたり〜-4
「美月がこんなことをする子だとは思わなかったよ。」
東条はどこか楽しげに、さらに美月を追い詰める。
「・・・先生、このことは・・・」
震える唇からやっと紡ぎ出された声はか細く、消えてしまいそうだった。
テスト期間中の大切な時期に、学校でこんなことをしていたのがバレたら・・・とてもこの学校にはいられない。
美月が懇願の眼差しを東条にむけると、東条は薄く笑みを浮かべて美月を見ていた。
視線がぶつかる。
「美月はどうお願いすればいいか、もう知っているね?」
突然の東条の問いに、美月は一瞬戸惑ったが、すぐにその意味が分かって顔を真っ赤にした。
「美月は頭が良いね。」
東条もまた、美月がちゃんとその意味を理解したことを感じとって、満足気に腕を組む。
「そうしたら見なかったことにしてもらえますか?」
「ああ、約束する。」
東条との交換条件。
最初は保健室だった。そこで美月は、自分を慰める姿を見せるように言われ、誰にも聞かれたことのない「女の声」をあげながら、東条の目の前でイッてしまった。
二度目は授業中の教室で・・・
今度の条件も、恥ずかしい姿を東条の前に晒せば見逃してくれる。東条の言わんとしていることが、美月には分かっていた。
「・・・わかりました。」
そういうと美月は、さっき座っていたところにまたゆっくりと腰をおろす。
「聞き分けがいいな。」
東条が意地悪そうに笑った。しかし美月は、なぜかこうなることを望んでいたように喜びの気持ちが沸き起こるのを感じていた。
恥ずかしさとワクワクする気持ちを飲み込むと、すでに濡れている自分の秘裂にそっと手を伸ばす。
「・・・っ!」
「マットに両足をあげて、しっかり足も開きなさい。」
東条はさらに恥ずかしい格好を要求するが、美月は従順に従った。
薄汚れたマットの上で、制服を乱しながらM字に足を開いて、まるでAV女優にでもなったかのような気分になった美月は、快感を求めるように腰をゆらした。
「・・・ぁ・・・っあぁ。」
「こんなところに忍びこんで、こんなにエロいことしてるなんてな。やっぱり美月は淫乱だな。」
東条はわざと蔑む言葉で美月を煽る。
「やっ!・・・ちがっ・・・ぁあん。」
屈辱的な言葉を投げかけられ、否定しようにも、自分がしている行為は言い訳のしようがなく、自分でも自分が本当に淫乱になってしまったように思えた。