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白日夢(はくじつむ)
【鬼畜 官能小説】

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白日夢・一 第二章: みどり編-3

「田坂君。日本人のチンチンは、平均で何センチだ?」
「はぁ?いきなり、なんですか?」
確かにびっくりだろう。何の脈絡もなくの、突然の問いかけだ。
「いや、ちょっとな。」
しかし俺には重大事だ。この間から気になっている事なのだ。大げさに言えば、俺のidentityに関わる事なのだ。

「なになに、おチンチンの話?あたし、大好きよ。」
田坂お気に入りのエリが口をはさむ。
「こらこら、そう言うことじゃない。」
すぐに田坂が、身を乗り出してくるエリを押し留める。
「縮こまっている時というのは、どれ位だ?」
「先生、マジな話なんですか?」
「あぁ、大真面目さ。」

「なに、先生のチンポコが小さいか、ってこと?」
「こら、お前は口をはさむな。先生は小説のネタ・・、なるほど!」
さも感心したと、ポンと膝を叩いた。
「そう来ますか。うんうん、いいじゃないですか。そう言うのは、無かったでしょう。コミカルに行きましょう。これは、シリアスには行けませんね。」

田坂が興奮気味に、早口でまくしたてる。

「大体ですね。今まではスーパーマンみたいな男ばかりじゃないですか。ベッドインすると、女は必ずよがるわけですょ。オーオーと叫ぶか、ワーワーと泣くか、どちらにしても感極まるんですね。でも、実際は違うんですょ。そんな激しいセックスなんて、まず無いですょ。会社に電話が入るんです。こんな風によがれないのは、不感症なんでしょうかって。大丈夫です、小説だからのこですから。そうしたら、嘘をホントみたいに書かないでくださいって。先生、笑い事じゃないですょ。その手の苦情は、先生の作品が一番なんですから。」

身振り手振り大きく、そしてエリを抱え込んでの田坂だ。
「こいつです、こいつもですょ。“小説みたいによがらせて!”なんて、毎回ですもん。勘弁してほしいですょ、まったく。」
「だってさ。田坂ちゃん、自分だけなんだもん。今度、センセにお願いしょうかしら。」と、片目をつぶる。
「お前みたいな姥桜を、先生が相手にするわけないだろうが。先生はピチピチがお好みなんだょ。ね、先生。」

エリの持つビールを取り上げて、一気に飲み干した。

「そりゃ、悪うござんした。どうしてもね、このショーバイやってたら、肌は荒れるからね。お酒焼けもしちゃうし。」
確かにそうだ、不摂生な生活を送っているのだ、当たり前のことだ。このミドリにしても、そうだ。生活に疲れているのだろう、肌に生気がない。本来ならば、震いつきたくなるような肌だろうに。白い肌が、ピンク色に上気している。横目で盗み見しながら品定めをしている内に、ムラムラと俺の心に沸き立つスケベ心が頭を持ち上げてきた。


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